この街は雪が降らない
強い風が髪を揺らすだけ

寒がりな私の首に
青いマフラー巻いてくれたね

君との想い出　温かくて冷たい

私の隣に君はいないけど
マフラーだけが私を温める
風に吹かれた私の恋心
ずっと隣にあった当たり前の日々が
幸せだったと今更気づいた
不意に思い出す　空に浮かぶリグレット

この街は雪が降らない
白い息が空に消えるだけ

冷えた右手優しく繋いで
ポケットの中招いてくれたね

君と見てた夢　届かなくて虚しい

私の隣に君はいないから
白い吐息で指先温める
霜に焼かれた私の恋心
ずっと手にしてたはずの小さな温もりを
いつの間にやら失くしてしまった
独りの帰り道　探し歩くシルエット

君の真似して淹れてみたコーヒーは
ただただ苦くて味気がなかった
器具も豆も同じはずなのに…

君の隣で見てた温かい幸せ
寒空の中に溶けて消え去る
笑顔も涙も受け止めてくれたのに
雪の降らない街を白く染めるのは
雪でも息でもなくて君との想い出、遠い夢
セピア色のイノセント

あの日私が涙を流して縋って
行かないでと袖を引いていたなら
君は今でも隣にいたのかな？
だけどそれで本当に君は幸せかな？
これから先も夢を見れるのかな？
答えはわからない　寒空のリグレット