もしも世界を壊せたら
自分もいなくなるんだね
誰かを不幸にしてでも
自分の願いは叶えたい

もしも未来を知れたなら
すべきことが分かるのにね
どんなことが役立つとか
誰を愛すべきなのかとか

幼い頃は見えた未来の世界像が
いつの間にか塗り替えられてしまった
今日の綺麗な夕暮れと同じような色合い

遠くの僕は生きていますか
多分、そんな人はいないだろうけど
こっちの僕は元気でいるよ
ほらまた何処かで花が消えたんだ

難しい雨が降って
悲しい雨が降る　ああ

もしも世界を愛せたら
誰も泣かずに済むのにね
涙が海を象って
今日ももうすぐ雨が降るんだね

誰がこんな世界を作り上げたのだろう
七日で出来上がるほど簡素だってさ
間の抜けた言葉たちが画面上で呟く

遠くの僕は生きていますか
多分、そんな人はいないだろうけど
こっちの僕は元気でいるよ、まだ

ほど遠くない僕は生きていますか
多分、此処に疲れて寝ているんだね
こっちの僕が迎えに行くよ
ほらまた何処かで花が消えたんだ

僕は僕の影に
誰もいない夕暮れに　ああ