人柱アリス7
投稿日:2011/09/10 17:45:00 | 文字数:1,037文字 | 閲覧数:192 | カテゴリ:小説
最終回です!長らくお待たせしました!落ちが思いつかなかったんですw
~エピローグ~
小さな夢は大きな夢よりも大きな夢と歩いてゆく。すると前方に見覚えのある影が見えてきます。
「先生?…先生~……?」
小さな夢は駆け寄ります。
「どうしたの?動けないの?」
「……ユ…キちゃん……、早…く、逃げ…――!」
大きな夢は目を大きく見開きます。それは何かにおびえるような目で…。
「リ、リリィさん…。」
小さな夢の後ろにさらに大きな夢が立っていた。
「ユキちゃん、早くそこから逃げ…――――」
「六番目アリス、ごあんな~い。」
リリィ、と呼ばれる夢は小さな夢と大きな夢を包み込む。
「ふう、あ~ぁ、また次のアリスを探さなきゃねぇ~…、次のアリスは……そうね、今この本を持っているあなたたちにしましょうか?」
気がついたときにはすでに時は遅くバサッと、本の落ちる音が部屋には響いた。
さっきまでこの本を読んでいた二人の姿はなく、部屋には異常な静けさが続いた。
「みきさん、ピコさん、ご飯で来ましたよ~。」
部屋の外から女性とまでは行かないが女の子でもない女の声が聞こえる。
「みきさん?ピコさん?」
二人の返事がないことを不振に思った声の主が扉から姿を現す。
綺麗な青紫のような髪の女である。
「どこかに行っちゃったのかな……ん?」
女はその場に落ちていた本を拾う。
「もぅ、二人とも本も片付けずに出かけちゃうなんて…出かけるなら、このラピスに行ってから出かけてほしいです!」
ラピス、という女は顔を小さく膨らませながらも本を片付けようと持ち直す。
ふと、本の題が見えた。題は『人柱アリス』
「なんだか面白そうな本ですね。」
といいなら、ラピスは本を開く。
『次のアリスは誰ですか?次のアリスは……この本を開いた…あなた―――。』
また本が落ちる音がする。
もうその部屋には誰一人と人の姿は見えなかった。さっきまでいたラピスという女も…―――。
この物語は『アリス』が見つかるまで永遠に続くのです。
いえ、この物語に出てくる夢が納得するまで…と、言い直したほうがよいのかもしれません。
夢は、この世界にいる人をすべてくらい尽くすまで納得はしないでしょう。
ですから、夢はいつまでも人を喰らい続けます。
いつまでも、いつまでも……――――――そう、永遠に――――――。
もしかしたら、次の犠牲者になるのはこの物語を読んでいる、
アナタカモシレマセンネ。
『―Who is the next Alice?―』
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人柱アリス1
~序章~
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un chocolat due chocolat trois chocolat quatre chocolat cinq chocolat♪
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ロミオとシンデレラ 外伝その二十八【やまない泣き声】中編
それからというもの、ユキは度々僕の家に遊びに来るようになった。遊びに来るというか、最初のうちは母さんが連れて来ちゃってたんだけど。「一人でぽつんとしてたから~」とか言って。問題じゃないかと思ったけど、言って止まる人ではないので、僕は黙っていた。
そのうちに、ユキは自発的に来るようになったけど、母さんはいつも喜んでユキを迎えていた。ユキが来るかも、と、子供が喜びそうなお菓子を常備して。例のカップは、いつの間にかユキ専用になった。
たいていユキは母さんに出してもらったおやつを食べて、宿題をする。宿題が終わると、絵を描いたり図書室から借りてきたとおぼしき本を読んだりして、一人で大人しく過ごしていた。
僕の帰宅時間はまちまちだったけれど、僕が帰ってくるとユキはいつも頭をぺこっと下げて「お帰りなさい」と言ってくれる。
……実を言うと、少し嬉しかった。僕は自分で思っていたよりも、兄弟姉妹を欲していたのかもしれない。
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無象 歌詞
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安心を煽動しているだけ?
相対する喜怒哀楽は
冤罪思考の犠牲者が欲しているんだっけ?
陰鬱な理想の安寧は
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Sepia White
貴方の手が温かくて 私の手を包み込んで 頬を撫でる冷たい風 前髪を揺らす
目の前が白く染まって ひらりひらりと舞い降りて 肩に降り積もった冬が ゆっくりと溶ける
今も 想い続けて 白は 滴へ変わる いつまでも かわらずに
ただ いつまでも今が 続けばいいと 祈っても届かずに
北風に白が揺られてく 前髪を揺らす 通り 過ぎた 風の 先に 何があるか知らず
Sepia White
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アムリタ 歌詞
焼け噎せる喉が干からび散る前に
飲み込む薬を未だに忍ばせている
掻きむしる脳は弾ませた安穏だ
目眩く日々は変わらないの?止めて
吹き込む雨は窓を閉じて塞いで
アムリタ 歌詞
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インヴィジヴルコクピット
さっき眠ってから 時計の針は動かない
じっとしてればいつも 夜明けなのになぁ
廻らない時の中 光を探す事すら馬鹿みたい
君を待とう
どうしようもない気持ち
インヴィジヴルコクピット
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くろうばあないと 歌詞
生まれ落ちたあの日から
炭素になるその日まで
運命な気がするから
お花畑の果てから
追いかけてくるものから
くろうばあないと 歌詞
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草迷宮
煙草
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亡き母の声
夢に彷徨
草叢
草迷宮
VOC@LOID 大好き~
ボカロの歌詞小説を書いているので、挿絵など描いてくださればうれしいです!!
注文デモして頂ければがんばって書きたいとも思っています!!