僕の涙か乾くのと
君が笑顔に変わるのと
どちらが早いかなって
ほら顔を隠さないでよ


あんなにも輝いてたはずの
君の笑顔がくすむのはすぐで
すりガラス越しの気持ちはもう
涙で透かしてもすぐに乾いてた

つなぐ手が力ない指先が冷たくて
足搔く気力も抗う希望も枯れ果てて
力になりたいって何度も何度もでも
届かなくて苛立つより君は更に辛い

眠らない君に夢を奏でたいから
そよ風に頼んで頬をなでてもらった
叶うなら何だって頼るさそれしかない
僕は僕のやり方しかできないんだから


こんなにも弾んでたはずの
君の歩幅が容易くつまずいて
色眼鏡越しの世界はもう
まぶた閉じたってすぐに変わらない

紡ぐ言葉が交わす呼吸が切なくて
寄せる想いも溢れる心もこぼれ落ち
君を満たしたいって何度も何度もでも
拒む手に呆れるより君は更に暗い

光ない君に闇を知らせたいから
お月様に頼んで雲間から小さく挨拶を
適うならどこだって走るさそれしかない
僕は僕の気持ちしか届けられないんだから


手を振る君が「またね」を言わなくなった
帰る場所を忘れてしまったように
さまよったって構わないどこでもいい
「ここが私」と刻み込むそれで十分


影に溶けいるように感じていたのなら
光に疲れたからって言い訳すればいい
恥ずかしいくらい何もできないけど
僕はまだここにいるそれだけが確かだ

聞こえなくなったら花火を上げるよ
口にできなかったら花束をあげるよ
触れられなくなったら香りをあげるよ
涙が止まらないなら花にあげてよう

何もないならいつでも始まりを待つよ
終わりたいなら僕と笑っていてよ
たくさんの花束に包まれて歌おうよ
役に立たない言葉を土に埋めていよう


ねぇ感じる?どこまでが僕たちの世界かな
君の宇宙に漂う小さな暗い星に立ってる
何もできない案山子の左手に咲いた花束は
君に渡すためにかき集めたちっぽけな未来

君を満たすために寄せ集めた微かな鼓動

ねぇほら笑ってよ
僕の涙が乾く前にさ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

案山子の花束

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投稿日:2021/12/31 20:06:08

文字数:843文字

カテゴリ:歌詞

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