汚れていくのなら
この手を離すんじゃなかった
墜ちた空　鳴り響いた銃声
星影の切れ端が闇に泣いている

消えた君の影を
鉛色の目が探っている
閉じるセカイ　可聴域を超えて
降り注ぐ雪は　穢れ無い　白

他愛のない話をしよう
色のない今日も幸せに過ごせるような
なんて、そんなまさに他愛もない夢物語を語った君も
今は　もう、いない

果てのない闇に閉じ込めた星空
どんなに足掻いてももう決して届かないのか
凍える刹那、息づかない永遠
どうかこの僕を殺してくれないか

燃え上がる冬の空は
どこまでも白く深く……

僕ら　信じていた　あの空の理を
イツワリの平和を守ること夢見てた
絶対零度を超えて　冷えてゆく君の体
ああもうその刃で、優しさを断ち切ってくれないか

ありふれた話をしよう
どこにでもある他愛ない未来の話を
何も変わらずに繰り返す明日にも意味があると教えてくれた
君はどこへ、どこへ・・・

終わりなき悲劇に染め上げた星空
どんなにしてももう取り戻せはしないのか
あの輝きを奪ってしまったのは僕
こんなに堕ちて尚、まだ君を愛してる

天にかかるのは救い無き黒い空
それでも君がいたから未来を信じられた
雪降る町で、夜明けを待ち侘びて
傍で生きていたこと、二度と忘れはしない

二人を繋いだ空は
星を抱くオブシディアン

砕け散ったあの空は
輝けるオブシディアン