A1

　苦しければ
　泣いていいと
　雨の香りに
　思い出す
　僕が泣き虫だった
　あの日々を

B1

　いつからだったか
　弱音をやめて
　ひとに頼られ
　愛された
　ほんとはこんなの
　やめたいよ

S1

　たすけて
　つぶやいたSOS
　雨の音がかき消した
　そっか
　届かないなら
　吐き出したって
　いいじゃんか

　つらいよ　怖いよ
　寂しい　助けて
　弱い僕を
　雨だけが知ってる

A2

　戻りたいな
　思うだけは
　許されるかな
　馬鹿みたい
　恐ろしく素直だった
　あの僕を

B2

　いつからだったか
　涙を見せず
　ひとに慕われ
　愛された
　こんなのほんとの
　僕じゃないよ

S2

　涙が
　流れてくしとしとと
　雨水にまぎれてく
　そっか
　見えないのなら
　泣きだしたって
　いいじゃんか

　声上げ　涙を
　流して　枯らして
　これで明日も
　笑えるだろうか


A1

　くるしければ
　ないていいと
　あめのかおりに
　おもいだす
　ぼくがなきむしだった
　あのひびを

B1

　いつからだったか
　よわねをやめて
　ひとにたよられ
　あいされた
　ほんとはこんなの
　やめたいよ

S1

　たすけて
　つぶやいたえすおーえす
　あめのねがかきけした
　そっか
　とどかないなら
　はきだしたって
　いいじゃんか

　つらいよ　こわいよ
　さびしい　たすけて
　よわいぼくを
　あめだけがしってる

A2

　もどりたいな
　おもうだけは
　ゆるされるかな
　ばかみたい
　おそろしくすなおだった
　あのぼくを

B2

　いつからだったか
　なみだをみせず
　ひとにしたわれ
　あいされた
　こんなのほんとの
　ぼくじゃないよ

S2

　なみだが
　ながれてくしとしとと
　あまみずにまぎれてく
　そっか
　みえないのなら
　なきだしたって
　いいじゃんか

　こえあげ　なみだを
　ながして　からして
　これであすも
　わらえるだろうか