夜空は陽を沈めて
辺りを闇が囲う
月明かりを頼りに
さあわたしを導いて

甘い蜜に誘われ
群がる虫のように
月を蝕む雲が
進むべき道を隠す

まだ夢の続き
記憶の背中を追い
音も無く迫る明日を逃げる

思い出して出させて
あなたといた時間が
崩れゆくわたしの予感
月が隠れて辺りが闇に消える
手を取りわたしを導いて

覗く青白い顔
生温い風が吹く
鮮やかな血を流し
ここにわたしを刻もう

命が尽きても
躊躇う理由はない
低く跳び空に身を任せる

思い巡る絡まる
あなたと離れてゆく
息絶えたわたしの心
月を隠した雲を恨んでも
まだ涙は枯れることを知らず

指が足が震え動かない
黒い空が落ちてくる
月に手を伸ばしても
届かない

夜が更けなお暗く
街をすべて飲み込む
使い道のない目を
閉じてあなたを描いた

思い出して出させて
あなたといた時間が
崩れゆくわたしの予感
全てを捨ててわたしは夜の淵へ
迷いはなく跳び込んだ

触れる掠める空気が音を立てる
落ちるとはこういうことか
そうだ殺したわたしを殺したんだ
雲間から月が見下ろした

美しく最期を飾って
花のようにわたしは赤く彩られた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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月下

閲覧数:29

投稿日:2022/11/22 18:58:30

文字数:496文字

カテゴリ:歌詞

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