第二話 『本殿と音色』

本殿は謎の光に包まれていた。
「不思議な感じ…これは…??」
私は惹き込まれたような顔で眺めながら言った。
(これは、"音色"。)と、ミクは答える前に、
動画の字幕のように、綺麗な文字が表示された。
「ねいろ…??」私は文字に驚いた。
「音色(オンシキ)です。」
と、ミクは丁寧に説明した。
「ラーララーラー♪」
ミクは急に歌を歌い始めた。
すると、歌と共に音符が本殿から出てきた。
綺麗な歌声が、辺りに響いた。
「音色は現実世界の音や曲で生き物達が
笑顔になったり心が揺さぶられるような感覚を
感じた時、ここに現れる。それが固まって、
本殿の屋根の上に浮いている音符の形をした型、
音符カプセルに一滴ずつ溜まっていく。
あれが満タンになるとどうなるのか、まだわからないから気になるの。」
ミクはオタクのように長い話を
早口ですらすら説明をした。
ただ、私の脳と耳はあまりにもたくさんの説明に、
途中から聞く気を無くし、諦めた。
「またその話か?ミク…。」
その言葉は後ろから聞こえた。
私は後ろを見た。すると、そこには、
白い髪の色に…黒色の髪が一箇所だけある
男の子が、立っていた。
「…ん?君は新入りかい?僕はフラワ。」
と、フラワは言った。
「えっ?…あ…私はメイコです!!」
つい慌ててしまった。だが、私はここでとある
異変に気づいた。そう、苗字が出てこないのだ。
「ごめん、言い忘れてたけど、現実世界で使っていた苗字・年齢・住所・電話番号はこの世界では思い出せなくなります。現実世界に戻ると記憶も思い出せますが戻れるのは三日に一回ですし……。」
ミクはそう言った。
私は全ての違和感に気づき、変な気分だった。
だが、そうやってのんびりしていたその時、
左上の方向から悲鳴が聞こえた。
それを聞いた二人は急に焦り始めた。
「広場の方からだ!急げ!!」
フラワは走って行った。
それにつづいてミクも私も急いで向かった。
そして、その先には真ん中にマイクの銅像のある
大きな広場にでた。銅像の横には、
白髪の女の子が立っていた。
そして、すぐ横には、
黒い髪のツインテールの女の子が倒れていた。
「可不!ユキに何をした!!」
フラワは大きな声で言った。
「体をちょっと借りるだけだよ。
傷つけたりしないから。」
可不という女の子は笑顔で言った。
「たす…けて。」
倒れているユキという子はそう言った。
「メイコ、この子は可不。この子は本殿にあった音符カプセル、元々は2個あったのがその片方を可不が盗みこの世界のどこかに隠しているの。彼女はそれを悪用しようとしている。止めなければならない。」
そう言ってミクは体を構えていた。
私はとても怖かった。
いきなりこんなことになって、訳がわかんなくて…
「こっちは急いでいるんだ、どいて。」
可不は急に真剣な表情になった。
「戦うしかないよ。」
フラワはそう言った。
「メイコも合わせて。この世界に選ばれたんだ。
きっと私達と同じ。さぁ、歌って!」
ミクがそう言ってくれたおかげで、
勇気が湧いてきた。音色とか音符カプセルとか
この世界のルールだとか意味が本当に
よく分からなかった。でも、今は、
気にする必要はない。
「歌えばいいんだね…??」
そう私が言うと、フラワとミクは
同時に「そうだよ。」と言った。
大きく息を吸い………
「ラーラーララー♪」
私は歌い始めた。
すると、本殿の方から大きなエネルギーが
私とミクとフラワに注ぎ込まれた。
そして、力がみなぎってきた。
「そのまま続けて歌って。」
と、ミクは言った。
「ラーララララーラーラー♪」
歌うと私も気分が良くなってきた。
そして、ミクは綺麗なステップで走り出し、
急にミクの手から杖があらわれ、
ミクは私の歌に合わせて呪文を唱え始めた。
フラワは指を鳴らした瞬間、手から槍があらわれた。
可不は「ついに来たか。」と呟き、大きなハンマーを出し、振り回し始めた。
そのハンマーから黒く、曲がった音符が
たくさん出た。まるで弾幕だ。
ミクは呪文を唱え終わり、尖った草を大量に出し、
マシンガンのようにバンバン尖った草を撃ち始めた。
フラワは可不の音符をどんどん弾き返して、
可不に近づいた。可不は攻撃をくらいそうになったが、うまく避けた。
私は歌い続けているうちに、何かを感じた。
手から何かを感じたのだ。
だから、手の平を上にしてを前に出してみた。
すると、急に手に剣が現れたのだ。
「!?メイコ、すごい!もう武器を出せるようになるなんて…普通の子はここに来て一年かかるのに…過去最高記録だ!!」ミクは嬉しそうに言った。
とりあえず、その剣をしっかり握り締め、
私の体は勝手に剣のかまえをした。
不思議だったが、今はそんなことも
気にならなかった。
変な感情だった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

私達、歌の神の戦闘アイドル。

前回のあらすじ
ある日とある高校生、赤先冥恋が入学式の放課後同じクラスの青霧海時と一緒に帰りに寄り道で新しく出来た商店街に行き、途中でカフェに寄ったその時、冥恋はトイレに行って出た瞬間に外が神社に!?そこで出会ったのは巫女姿のミク。これからどうなっていくのか…。

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ー登場人物ー ※先にストーリーを読もう。
・主人公 メイコ 赤先冥恋(あかさき めいこ)
・ミク
・フラワ
・可不
・ユキ

ようやく戦闘シーンです!!
最高!!
読んでいただき、ありがとうございます。

閲覧数:74

投稿日:2024/02/21 00:10:37

文字数:2,002文字

カテゴリ:小説

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