借り物の体は　重く　（5-4-3）
自在の関節は　きしむ　（4-5-3）
誰かになりたいなどと　（4-4-3）
望んだことが　　　　　（4-3）
私の罪と罰なのか　　　（4-3-5）

舞い散る砂が　絡めとるのは　（4-3-3-4）
脚でなく　過去の幻想（ゆめ）（5-5）
私が歩いたその跡は　　（4-4-5）
花が　枯れるから　　　（3-5）
この身　罪と共に　　　（3-3-3）
沈んでいけ　　　　　　（6）

「やっと見つけた」　　（3-4）
眠り　呼び覚ます　声　（3-5-2）
蜃気楼に　似た　　　　（3-5）
姿　眩しく　　　　　　（3-4）
砂に　うずもれた　肢体（3-5-3）
光に　晒され　　　　　（4-4）
醜い　姿が　　　　　　（4-4）
形を　取り戻す　　　　（4-5）

（サビ）
差し伸べる手は　　　　（5-2）
清く　柔らかく　　　　（3-5）
枯れた泉を　　　　　　（3-4）
甦らせた　　　　　　　（7）
なぜ　私を　　　　　　（2-4）
探していたの　　　　　（4-3）
それは　愚かな　　　　（3-4）
問いであると　　　　　（3-3）
笑みは　美しく　　　　（3-5）
私に　ささやいた　　　（4-5）

（サビ２）
「さあ　振り向いて見て（2-5-2）
あなたの　罰は　もう終わり（4-3-5）
罪は　赦されたから　　（3-5-2）
枯れた花の　跡には　　（3-3-4）
あなたの　花が咲く　　（4-3-2）
共に　いきましょう」　（3-5）
密やかに　強い声が　　（5-3-3）
私の　脚を　再び　　　（4-3-4）
力づけるのか　　　　　（3-5）

罪は消え　罰は終わり　（5-6）
砂は　熱く　　　　　　（3-3）
踏みしめる　地は　　　（5-2）
水を　よばう　　　　　（3-3）
蜜の夢　唾を吐いて　　　（5-6）
足跡に　種を残し　　　（5-6）
私は　去ろう　　　　　（4-3）
二度と　戻らぬために！（3-4-3）