黒塗りの宙(そら)を見上げる
光のない地上から
7つ 幕の全てに
散りばめられた色

月ほどもないかすかな明かりの
細い糸をたどって
静かな鼓動を手の中で
そっと包み込む

熱い輝きを灯しながら
手のひらの上で遊びあう
いつまでも見続けるよ
青から赤へ 変わるまで

小さな真珠に思えた
白い玉がこぼれ出た
夜闇に消えたけれど
私は憶えている

弾けて飛んだ 小さな光を
高い空へ投げれば
新たな色が生まれる
またこの手の中

大きさの違う玉を乗せて
手のひらの上は虹の色
見飽きない 色のダンス
青から赤へ 様変わり

熱い輝きを灯しながら
手のひらの上で遊びあう
いつまでも見続けるよ
青から赤へ 変わるまで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

手のひらの星-Rutile-

さて、今回の作品は結構早いアップでなかったかなと思うのです。
これね、当初は「大舞台に上げる子の背中を静かに押す」というコンセプトで書こうと思っていたのです。しかし、その線だと全くまとまらないという事態に陥り仕方なく路線変更。
「スター」という言葉に関係した物にしようという構想はあったので(だから前回も新人スターという設定だった)、そこから考えたところ本当の星になってしまったのです。

さて、今回は解説しようものなら絶対地学に関係するというものですwまずは、題名から。
ルチルと読みますこの鉱物は和名を金紅石といい、水晶の中に入ることの多い鉱物です。ルチルクォーツという名前で市場に出回っています。
このルチルは石によってはスター効果を引き起こす鉱物で、スタールビー(もしくはサファイア)を筆頭に色々あります。

で、今度は星の話。
簡単に言うと、宇宙空間に漂っているガスが何らかのはずみで集まりだして重力を生み、そこでガスが思いっきり圧縮されで原始星が出来上がるのですね。そして、そのガスの量によって星の色(スペクトル型と言います。加えて言うと、温度も決まる)や寿命が決まります。
青や白い星というのは温度が高く、まだ若い星です。赤い星というのは温度の低い年老いた星です。
星の死に方も違って、太陽程度の星だと寿命を迎えると一度大きく膨らんで(赤色巨星)その後外側のガス成分が抜けて真ん中の芯だけが残ります(白色矮星)。
太陽の8倍以上だと、超新星爆発を起こします。ある程度の重さなら中性子星に、非常に重たければブラックホールになります。

こういうこともさりげなく書いてみました。
余談ですけど、この歌詞で「星」という単語は一切使ってないです。なんでだろw

閲覧数:389

投稿日:2010/05/19 22:00:07

文字数:307文字

カテゴリ:歌詞

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