☆友情系(オリジナル)
『孤独な吸引力』

・舞台は森に囲まれた長閑な村の外れにある、『無人の関門』と呼ばれた隣国との国境。村の外れには人を拒むための茨があり、それを超えると花畑に囲まれた古い小さな軟禁小屋がある。
・好奇心旺盛な少女は、村の大人や長老までもが存在すら否定しようとする『無人の関門』に興味を抱き、ある夜に周りの目を盗み、外れへと向かう。
・軟禁されていたのは村人から忌み嫌われた、赤髪の少女。彼女は生まれもってから持っている自身の能力により、幼くして村から追放されることになった。
・青髪の少女は赤髪の少女と出会い、赤髪の少女の寂しそうな瞳に誘われるがまま、段々と仲を深めていく。やがて二人は無二の親友となる。二人の関係は二人だけの秘密であった。

・赤髪の少女の能力
人の感情を吸い込むことが出来る。生まれてから間もなくして自分の能力に気付き、まだ制御も出来ぬ内に無意識に、その場に居た多くの村人の『嬉しさ』・『楽しさ』を吸い取ってしまう。村人は絶望に浸り、少女により自らの生命力が奪われてしまったのだと錯覚する。
故に少女は『羅刹の少女』と呼ばれるようになり、以来周りから煙たがれた。少女は自分の能力を呪うようになった。

・ある日赤髪の少女は、外出が多くて叱られてしまった青髪の少女が落ち込んでいたために、自らの能力で『悲しみ』を吸い取り、不思議な能力について明かす。
・隣国に攻め入ることを考えていた、国境の外側に居た軍人は、たまたまその会話を耳にする。
・『無人の関門』は今まで村人により悪魔が宿っているから近づいてはならない、という了解があったが、それが少女を軟禁するための嘘だと気付いた隣国は、赤髪の少女を利用しようと画策する。
・突然、小屋には隣国からの客人が来るようになる。赤髪の少女は自分の能力を知っていても不気味に思わない彼等を信頼し、それが罠とも知らずに、心を開いていく。
・青髪の少女は孤独だった赤髪の少女がそのことについて嬉々とて話すのを聞き、純粋に喜ぶが、軍人の態度や笑顔がどうも本当のそれとは思えなかった。
・不審に思った青髪の少女はそれを指摘するが、赤髪の少女にそれは理解できず、むしろずっと孤独だった自分の気持ちがわかってもらえていないと落胆する。
・赤髪の少女は青髪の少女と次第に距離を置くようになり、真の理解者は隣国の軍人だと思い込む。そして彼等に言われるがまま、今まで自分を軟禁していた村人に復讐をすれば自分の能力がより認めてもらえるのではないか、と感じるようになる。
・隣国の軍人を筆頭に、彼女は村へと下る。村に着いた途端、彼等の前で意図的に村人の『幸せ』を吸い取っていく。青髪の少女は止めに入るが、赤髪の少女は聞く耳を持たない。
・隣国の軍人に猫なで声で命じられて、最後に青髪の少女の『幸せ』を吸い取ってしまう。村は死人が彷徨った状態になり、その瞬間に軍人は赤髪の少女を裏切り、置き去って攻め入っていく。
・赤髪の少女は騙されていたことを嘆くとともに、真の理解者である青髪の少女に対し謝ろうとした。しかし彼女の瞳は虚ろで、何を言っても響かない。慌てて能力で『絶望』を吸い取ろうとするが、能力の大量使用により、彼女は呪われた能力を手放すことになった。
・青髪の少女は茨を切った斧を自分の首に当てて、ぽつりと赤髪の少女の名を囁いた。自らを追い込む感情の渦を抱えた少女は…?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

孤独な吸引力(仮)

物語音楽のコラボ用の設定です。

初めての友情ものだと思われる…
イメージはミクとテトです。

当初考えたものとラストがだいぶ変わってました、
こちらの方が気に入ってますが。←

設定なのであまり個人的な解釈は言えませんが、
この設定でわからなければ気軽におっしゃって下さい。

閲覧数:227

投稿日:2011/03/20 23:53:57

文字数:1,417文字

カテゴリ:その他

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