季節からの 暖かな手紙が届いた
顔に触れる その風が運んで
彩られた道で すれ違ったあなたの
その笑顔が 今も忘れられず

「拝啓 あなた今何してますか。
 誰のことを想っていますか。
 あなた想い続け 時が過ぎていました。」

春が来る頃に あなた見つけてから
いつもの景色が 色を変えてゆく
言葉に出したら 消えてしまいそうで
小さな想いは 今も開かない サクラ


花が開き 小鳥たちが歌う季節に
周りは皆 胸躍らせている
けど あなたと離れ離れになる不安が
この心を 押しつぶしてしまう

「追伸 私ここを離れられず
 何度目かの春が来ました。
 ずっと隠していた気持ち 今伝えます。」

春が来るたびに あの時思い出し
いつもの景色に 胸が騒ぎ出す
出会いと別れを 見守っているなら
小さな私に 勇気をください サクラ


花の便箋(びんせん)に 走らせるペン先
次の一言が なぜか続かない
気持ちも一緒に 封をして渡した
答え待つ時が 永遠(とわ)にも感じる サクラ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

サクラブルーミング

『サクラブルーミング』という曲で使用された歌詞です。
「恋文」をテーマに、恋するときの期待と不安を書きました。
私は普段、歌詞を書くときは「歌詞中に記号を使わない」というルールで書いているのですが、「恋文」をテーマにしているので、今回はあえてそのルールに反した書き方になっています。

閲覧数:124

投稿日:2019/04/19 21:59:36

文字数:439文字

カテゴリ:歌詞

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