ともに月を望みし君よ いまはいづくぞ
頼りなき夢の通い路をひとり待宵の草

あわき光いざなうはすだれの先
風は子守唄 眠れ、恋心

約束は水面にうつる月影
指で追えば崩れゆく、たやすくも

遠き月を望みし君よ いまはいづくぞ
呼び声に幾夜寝覚めてはうつつに君は見えず


思うほどに満ちゆくはむなしき息
胸のくるしさは膨れ紙風船

水底に沈める、願い、心
白波さえ立たぬ淵に深く、深く

同じ月を望みし君よ いまはいづくぞ
かたみに残した盃を濡らす雨、空知らず


約束は水面にうつる月影
指で追えば形くずれ、消えてゆく

遠き月を望みし君よ いまはいづくぞ
涙川枕流れては夢も定かならず

ともに月を望みし君よ、いまは…
たよりなき夢の通い路にひとり待つ忘れ草

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遠月恋歌

夏夜恋歌を大幅に改作

古今和歌集からたくさんの言葉をもらいました。

待宵の草…君を「待つ」と「待宵草」をかけています。 黄色い花です
雨空知らず…空を知らない、すなわち空からではない雨で涙を示します
涙川枕流れ…涙が川のようになって枕が流される→泣きすぎて眠れないということです。
忘れ草…摘むと物を忘れるといわれる花。萱草。

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投稿日:2018/09/15 21:14:34

文字数:331文字

カテゴリ:歌詞

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