トウカ
目が覚めたら透けるようになった
誰も僕が見えないらしい
声を出しても 音を出しても
誰にも伝わらないらしい
僕はまさか死んじゃったの
いや心臓はまだ動いてる
食事もできる お水も飲める
でも誰も僕に気付かない
僕は確かにそこに存在して
歓喜を隠せず叫んだ
何をしようと何処にいこうと許される
確かにそこに存在して
正に無意味な存在で
恐れよりも希望に満ちた顔していた
月日が経って流石に慣れた
相変わらず僕は不在(いない)
ドアをすり抜け 壁もすり抜け
手にしたものも消えるらしい
僕はまさか天才なの
でも認める人がいないんだよ
時間もあるし お金もいらず
何しても誰も気付かない
僕は確かにここに存在して
世紀の大発明しても
誰にも知られることもなく消えてく
夢みたような現象は
正に自分の存在を
無くしてまで手に入れるようなものじゃなかったなぁ
僕は確かにそこに存在して
助けを求めて叫んだ
気付いてもらえる術はないまま
無限の時間が過ぎる
正に無意味な人生で
確かに少しは夢みたんだけど
確かにそこに存在して
生きる意味のある居場所を
探し求める長い旅に出た
確かに僕は存在して
証拠は残っちゃいないが
たまに戻ってきてはじっと見つめてるよ
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どんな時も そばにいて ほしかった
夢も 憧れも 感じられる
夢中になる 叶うって
未来なんて わからないけど
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宝木望 Nozomi TAKI
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