S1
二人分だけ
静かな鼓動 肩に感じて
深爪した 愛しい指
どうか 繋いだまま

近付く雨の匂い
遠雷に包まれて



A1
誰もいないところへ 連れていって
星屑を覆う森へ

眩暈に降りそそいだ 蝉時雨が
旅路を急がせる ほら


B1
あぁ サイズの合わないブーツで
君の半歩後ろ ついてゆく


S2
二人分だけ
静かな鼓動 肩に感じて
深爪した 愛しい指
どうか 繋いだまま

近付く雨の匂い
遠雷に包まれて



A2
雨足はひどくなり 土煙に
微笑みが浸みて滲む


B2
あぁ ピントの合わないこの眼に
君が ずっと 遠く 思えるよ


S3
こんな視界じゃ
君の背中を追ってゆけない
濡れそぼった 握った手を
どうか 解かないで

遠退く雨の切れ間
遠雷が包むまで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

遠雷

遠雷が包み込むまで――


『雷』をテーマとした歌詞を作りました。
Do As Infinityの『遠雷』が大好きで、雷というと激しい閃光よりも、優しさや懐かしさを感じます。
雷をテーマとしつつ、新たな雷のイメージをこの歌詞で持ってもらえたなら幸いです。


歌詞中の「蝉時雨」とは、季語ではなく、眩暈に伴う耳鳴りの比喩として言葉を選びました。
貧血でよく眩暈がおき、そのときに蝉が浴びるほど鳴いているような耳鳴りに襲われるという、実体験を元にしています。

閲覧数:165

投稿日:2012/07/20 21:43:32

文字数:341文字

カテゴリ:歌詞

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