<1>
むかしむかしあるところに
どこかにあるユートピアの
頂点に君臨するは
齢不詳の王女様

黄色い双子の屯田兵
愛馬の名前はアオマフラー
片手にはいつも一升瓶
全てが全て彼女のもの

お酒が足りなくなったなら
前髪短い小間使い
パシらせ店ごと買い占める
真夜中でも関係ない

「まだまだ、イケるわよ」

ザルかタガか
酒樽か
豪快な一斗飲みで
三国一のウワバミだと
嗚呼、国民達は苦笑をする


<2>
暴飲王女に恋するは
水底に住まうタコ娘
けれども王女は隣国の
ネギ色娘に一目惚れ

小腹が空いた王女様
すぐに大臣を呼び出して
酒気帯びた声で言いました
「酒の肴に焼きネギもて」

幾多のネギが買い取られて
幾多のネギが焼かれてゆく
ネギ臭が染みたネギ娘
呆気なく食われる

「あら、美味しそうだこと」

究極至高
食らい尽くす
美食を極めた胃袋
鯨を飲み込み馬を食う
嗚呼、食費を国費で賄えない


<3>
ダメな王女を諫めるべく
いつも大臣は話し合う
烏合の彼等を率いるは
ナスビに跨るお侍

募りに募ったこの不安
城全体を包み込んだ
長年の浪費がたたって
柱も土台も役立たず

ついにはネズミが逃げ出して
家臣達も逃げ出した
呂律の回らぬ王女様
足元もおぼつかない

「ねぇ、たホ焼ヒまラぁ?」

乱離骨灰
ヘベレケ泥酔
オツムはいつまでもヘヴン
彼女の為の酒池肉林
嗚呼、脆くも儚く崩れてく


<4>
むかしむかしあるところに
素晴らしいユートピアの
頂点に君臨してた
齢不詳の王女様

王城崩壊(カタストロフ)から約5年
禁酒断酒(リハビリテーション)約3年
離脱症状も治まって
虚空宇宙から帰還する

歓喜にむせび泣く大臣
民衆たちは作り笑顔
匠の劇的リフォームで
城も再建された

「さぁ、景気づけよ」

お猪口一杯
今宵限り
医者が止めるのも聞かずに
祝いの席で大虎に
嗚呼、彼女は正に「アル」ノ娘

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【悪ノ娘】替え歌 アルノ娘

なにやら思いつくがままに書き溜めて
とうとう上げてしまいました

め~ちゃん、ゴメンね・・
うらみは無いんだよ、ホントに

閲覧数:160

投稿日:2009/10/01 16:40:18

文字数:812文字

カテゴリ:歌詞

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