2人で1つ、1つで2人。
離れても離れられず、ただ隣に居る。
だから、楽しさも半分、哀しさ半分。
2人で1つのうたをうたおう。
さあ――双子のうたを、唄おう。


                 ☆


 ということで。
 ミクは、友達をつくるために、頑張ることにした。
 いろんな理由があって、ここに来た子達。
 だけど、普通の子達。
 ミクはそんな子達と友達になれることにワクワクしていた。
「何してんのー?」
 1日に一回は、みんなに声をかけるようにしている。最初と同じで、リンレンはミクをいじって2人で話し始めるし、カイトは短い返事しかしないし、メイコにいたっては完全無視。
 だけど、それでもミクは笑いかけていた。

 教室を移動してから、1週間が経った。
 そんなときの下校途中、寄り道をしていると、遠くにそっくりな黄色い髪が見えた。いつものように手をつないでいる。
 ミクはそれを確認すると、嬉しそうに走りよった。
「リンちゃん、レン君っ。」
 すると、2人は同時に振り返った。
「あ。」「あっ。」
 そして、2人で同時に声を発する。
 相変わらずすっごいピッタリだなあ。
 とか思いながら、立ち止まった。
「お家、こっちの方なの?」
 ミクが訊く。
「別に関係ねーじゃん。」
 レンはそう言う。
「そう?どの辺に住んでるの?」
「関係ない。」
 レンは即答する。
「家族は?」
「うるさい。」
 レンは、リンの手を引いて歩き出した。
 リンは、少し後ろを向いて、ミクに手を振ってくれた。
 ミクはリンに振り返す。
「んー。どうしたもんかなあ。」
 ミクは溜息をついて、家に向かって歩き出した。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

流星-ナガレボシ-のうた。 〝双子のうた。〟イチ

ふー……
できた。
題名から、誰だかわかりますよねww
感想くださあい!

閲覧数:118

投稿日:2009/08/24 14:28:37

文字数:706文字

カテゴリ:小説

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