ふわりふわり
闇のなか、夢をみていた
そこにいるわたしは小さくて
触れれば今にも消えてしまいそうだった
そうだ、おもいだす
誰かに認められたくて
まっすぐ上だけを目指して走っていた
☆
いつか叶うと信じて
現実を知らないわたしは
ただひたすらに走って
ぶち当たってふと上をみて
何もできないことに気づき、泣いた
ほろりほろり
雲の下で手をひろげた
開いた手ははとても小さくて
すくった水さえすぐに零れていった
ちがう、そんなはず
この場所でとまることなんて
許されさないことだと嘆き振り返った
☆
本当に馬鹿らしくて
それでも変われないわたしは
無我夢中に踊って
躓きながらも空をみて
もう誰もいないことに気づき、おちた
からだがふわり舞いあがる
暗闇、静寂
そう、夢だったんだ
息を吐いて立ちあがる
いつものへや
みなれたへや
つくられたばしょ
ちいさなて
おちるしずく溢れてく
これでいいのうまいく
下を向き座り込み、わらった
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