【Ａ】
暖かい木漏れ日の
優しい匂いが私を包んでる
花は咲き散りゆくわ
今日も今日とて人の世移り変わるの

【Ｂ】
笑顔賑わう城下町
夕陽射し込む影法師
伸びた君の背追いかけて
細い田んぼ道手を繋ぐ

【Ｓ】
いろはいろは色は匂へど散りぬるを
沙羅双樹の在り処(ありか)を教えてよ
あの世この世我が世たれぞ常ならむ
もののあはれ命は儚いものね

【Ａ】
冷たいな雨の中
独りで思い浮かべるは君のこと
変わらないなんて嘘知ってた
どうしてこんなに虚しさ募(つの)る

【Ｂ】
城の中から曇り空
着物綺麗に着こなして
我が身焦がすの恋心
早く窓の外連れ出して

【Ｓ】
きっときっと有為の奥山今日越えて
沙羅双樹の在り処はわからない
夢と現(うつつ) 浅き夢見じ酔いもせず
諸行無常従う運命(さだめ)なら

【Ｓ】
いろはいろは色は匂へど散りぬるを
沙羅双樹はまだまだ見つからない
あの世この世我が世たれぞ常ならむ
無常の世で変わらぬこの愛おしさ