暁の空に赤い星
連ねた音に谺する
刃を向けた其の先の貴方は
ただじっと微笑むだけ

「囁いて」


全ては総てでは無いと
言い続けた貴方の眸を見つめ
心にも無い言葉を呟いた

其の声は僕の耳元でただ蠢く
邪な僕に 邪な響きで

ひっそりと遥か彼方から
ひたすらに駆けてくる貴方を見つけ
空虚な笑みだけを浮かべた

其の笑みは僕の中でただ這い回る
穢れた僕に 穢れた拍子(リズム)で


夜更けの空に白い星
谺した音に尋ね掛ける
刃はやがて廃れ欠けるの
ただ音も無く崩れるだけで

「壊して」


全てが総てだったと
囁き続ける僕の眸を見つめ
貴方はただ微笑みかけた

"大丈夫"という言葉は潜む
優しい声で 優しい響きで

ゆっくりと近付いてくる目の前に
必至になって追い駆ける僕を見つけ
偽物の涙だけを零し続けた

其の雫は貴方の上を流れるの
濡れた髪で 濡れた瞳で


真昼の空に星は無い
谺していた音は失われていた
腐敗した刃はただ鈍く輝くの
ただ歪んだ僕の笑顔を映して

「行こうよ」


映える水面に薄ら笑い
刃は再び鈍く光る
囁いた言葉は記憶と消えて
虚空へ葬る骸を抱いた

手に取る刃を自ら翳して
空に微笑む ただ一瞬の幸福だった


「さよなら」

 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

濡れた銀色

ダークな文を書いてみようと思い立って出来上がったシロモノ。
よろぢければどうぞ…、。

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閲覧数:217

投稿日:2008/12/11 20:39:21

文字数:537文字

カテゴリ:歌詞

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