「本気でかかってこい。
今の蹴りでは竜どころか蛇も倒せんぞ。
君の実力はそんなものではないはずだ。
あいつと戦ったときのような美しい蹴りを、
もう一度このおれに見せてくれ」
「…し、しかし…っ……」
「怖いか?人を傷付けることが」
「……はい…っ…」
「そうか。優しすぎるな、君は」
「…申し訳ありません、師匠」
「気にするな。訓練すれば君もすぐ一人前になれるさ」
「……そうでしょうか」
「そうとも。あの子を見てみろ。
彼女もここに来たときは君と同じように臆病な少女だった。
だが、今は岩をも砕く鉄拳の持ち主だ」
「なんて綺麗な技……!」
「そうだろう。人は成長するものさ」
「私、頑張りますっ!
頑張って、必ず黄金のチャイナドレスを継承してみせます!」
「その意気だ!君なら出来る!!」
「はいっ!師匠っ!!」
「さあ、来い。その魂を右足にこめろ。
そして、一気に放て」
「わかりました!行きます!!」
「あの構えは……!」
「くらえ!稲妻竜巻蹴撃技(サンダーツイスターキック)!!」
「ぐはぁッ!!」
「やったーー!出来たー!!
上手くいきましたよ、師匠ーーっ!」
「…そ、そうか、良かったな」
「わーい!!師匠、大好きーっ!」
「ありがとう、次からは少し手加減をだな…」
「言われなくても手加減なんてしませんよ!
これからは本気でやりますっ!」
「えっ、いや、あの……」
「それとも、私の技はお嫌いですか?
あの子みたいに綺麗なフォームじゃないからなぁ…」
「いや、嫌いじゃない。好きだ。
美しいよ、君の技は」
「本当……?」
「磨けば光るっていうか、
ダイヤモンドの原石っていうか」
「わーー、師匠ーっ!!ありがとうございますー!!」
「やれやれ。最強だな、ロリってやつは」
「ロリっ!?ロリとは何ですかっ!?
私は師匠と2歳しか変わらないんですよ!!」
「なん…だと…!?君は中学生じゃないのかっ!?」
「違いますっ!!もう結婚だって出来る歳なんですよっ!!」
「…結婚……合法ロリと…結婚………」
「何をブツブツ呟いているんですか?呪詛ですか?」
「いや、こっちの話だ」
「ふーん、変なの」
「それよりも、だ。
君はこうやってすぐ抱き付くのをやめた方がいいぞ」
「どうしてですか?」
「おれの理性が…じゃなくて、
我々の関係を誤解するやつが出てくるかもしれないからな」
「なるほど!さすが、師匠!」
「うむ」
「でも、離しませんっ!」
「あ、おい、こらっ!」
「ずっと抱きしめてあげます!うっとうしいくらい、ずっと!」
「君にはかなわないな」
「えへへ…」
「わかった。気が済むまでそうしていろ。このおてんば娘」
「……今の言い方、兄さんにそっくり」
「何か言ったか?」
「いいえ、なんにも」
「そうか」
「なんか師匠っていい香りがしません?甘いお菓子みたいな」
「よせっ、くすぐったいっ」
「落ち着くんです。師匠と一緒にいると」
「シャンプーの香りじゃないか?
安売りしてるやつを買ったから、髪はギシギシしてるが」
「そっか、シャンプーかぁ。私が実家で使ってたのと同じかも」
「もっと良いのを使えよ。せっかくの黒髪が台無しになるぞ」
「そんなことないですよ。私はあのシャンプーが気に入ってるんです。
今でもときどき、思い出すんですよ。
どこに売ってるのかな、とか、いくらで買えるのかな、って。
……もう二度と手に入らないと思ってました」
「寂しかったんだな、君も」
「………」
「おれが貸してやる。
シャンプーくらい何本でも持っていけ。まあ、2本しかないけどな」
「いいんですか……?」
「ああ、もちろんだ。君は大袈裟だな。
女の子が困ってたら助けるのは当然だろう」
「そうですね。その通りです」
「いい笑顔だ。ほら、立て。また練習を始めるぞ」
「はいっ」
「君は強い女の子だ。大丈夫、君ならやれる」
「はいっ」
「ここで待ってろ。
練習を始める前に水分補給が必要だ。買ってきてやる」
「平気ですよ、飲まなくても」
「いいから、飲め」
「はい、ありがとうございます」
「うむ」
「お金は後で払います」
「その必要はない。おれが当たりを出してやるからな!」
「えっ」
「待ってろよ、自動販売機ッ!うおおおおおーーっ!!」
「行っちゃった。テンション高いなぁ、あの人。
……でも、私、師匠のこと……好き…っ…。
師匠としてじゃなくて、ひとりの男の人として。
この気持ち、いつか伝わるよね。ううん、絶対に伝えてみせる。
待っててくださいね、師匠っ!」
☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・
少年「…というプレイも良いな」
カンフー少女「ねえ、師匠。私が大人になっても一緒にいてくれますか?」
少年「当たり前だ。おれはロリコンじゃない。君を愛する一人の男だ」
カンフー少女「あははっ、おっかしー。真面目な顔で冗談言っちゃって」
少年(本気なんだけどな……)
【小説を書いたよ♪】黄金のチャイナドレス
少年と少女の会話シリーズ第六弾っ!!
話はつながっていないので単体で読めますっ♪
師匠ーーーっ!!(ノ*>∀<)ノ
【メイドさん】第一弾はこちら☆彡【ヤンデレ】
前編(歌詞) http://piapro.jp/t/ZvXC
後編(小説) http://piapro.jp/t/azcq
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