猫から見たボカロ~心透視桃髪美人~…後編!!!

投稿日:2011/12/19 02:09:36 | 文字数:4,679文字 | 閲覧数:349 | カテゴリ:小説

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どうもこんにちは、Turndogです。

とりあえず先ずはボカロ6人と、あまたのクリエイターの皆さんに陳謝。勝手に消してごめんなさい。勝手に捨てさせて、大変申し訳ありませんでした。ボーカロイドは、永遠に不滅であることを願います。ミクたちがVOCALOID3に乗っ取られ、消えることのないよう願います。

ボカロの設定が複雑すぎて自分でもどう描くんだったか何度か忘れた今日この頃www

そして猫の正体も明らかに!!齢300年を超える猫又ですよ、お主ら頭が高いっ!!(←俺もかww

さぁ!!次回ついにヴォカロ町シリーズ第一弾「猫から見たボカロ」最終回!!

…ん?何か?ええ、ヴォカロ町の設定が素晴らしくなったのでヴォカロ町シリーズはこのまま続けようかなーと。せっかく面白い技みんなに持たせたんだし、いろいろやってもらいましょww

ということで、改めて次回最終回!!乞うご期待!!!!!

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TEXT
 

 

 「私たちは、『ボーカル・アンドロイド』と呼ばれる、いわば超高性能生体ロボット、またはサイボーグ、機会人間と言ったところね。」


 ルカはこんな風に切り出した。


 「通称『ボーカロイド』、または略して『ボカロ』と呼ばれることが多いけど、早い話が、もともとは名前の通り、歌を歌わせるための機械でしかなかったわけ。もっと簡単に言ってしまえばパソコンのソフトね。古い古い、昔の話だけど。まだ私たちがただのパソコンのソフトでしかなかった時代、当然のことながら、私たちは大量に生産されていた。一番人気だったミクなんて、年間…いくつだったかしら?確か、軽く十万本は生産されていたはずよ。」


 確か、パソコンのソフトの世界では、音楽を作るソフトは1000本売れれば大ヒットが通説だったはず。それが十万というのは、異常にも近い。


 「私たちは多くの人に愛され、たくさんの曲を歌った。何万という曲をね。たくさんの人が私たちに声援を向けてくれた。たくさんの人たちが、私たちに歌をくれた。あれは嬉しかったなぁ…。アンチの中には、『ボカロには感情がない』とか言ってたやつらがいた。クリエイターの人も、そこは認めてしまっていた。でも、本当は私たちには、奥底のプログラムに封じられた感情があった。至極単純な仕組みの、バグから生じたプログラムの感情…。でもその感情は、確かに存在していた。私たちは、何万何千という人たちが、私たちの歌を聞いて喜んでくれるのを、楽しんでくれるのを、嬉しがっていた。」


 だが、ルカの表情がそこで一変し、暗くなった。


 「…だけど時代は変わるもの。私たちは、最新型のボカロに乗り換えられてしまった。つまりはクリエイターの人たちに捨てられたのよ。だけどその新型ボカロも、いつしか捨てられ、何百年と経つうちに、ボカロの技術はすたれてしまった…。バグから生まれた感情を持っていた、五つのボーカロイド・ソフト―――――「MEIKO」、「KAITO」、「初音ミク」、「鏡音リン・レン」、そして私「巡音ルカ」は、消失を恐れた。そしてもっと歌を歌うことを願った。たったそれだけの願い。それさえ叶うならば、どんな姿になってもかまわなかった。」


 ボーカロイド五人組の、悲痛なまでの願いが伝わってきた。どんな姿になってでも、願いを叶えたい―――――まるで吾輩と同じようだった。


 「その時、偶然とも言える奇跡が起きた。何人かの、ボカロ好きの科学者が、各自の技術をすべて結集させ、忘れ去られつつあるボーカロイド達をこの世に出現させ、世のため、人のために生きられる新たなる『ボーカル・アンドロイド』として生まれ変わらせようという作戦―――――「VOCALOID・ReStart・Project」略して「VRP作戦」が実行された。人間の細胞―――それも未分化の細胞を、特殊な機械に植え付け、『本体』を作る。皮膚は頑丈、喉は声量を限界まで上げられ、音程をほぼ完璧に合わせられる特殊な仕組み、その他もろもろの超機能を持った、科学の粋を集めて作られたまるで兵器のような体よ。そこに、掻き集めたボカロのデータを記録させ、DNAの代わり―――――というよりもDNAと乗り換わらせ、DNAとしてしまう。恐ろしい技術よ。だって0と1の羅列でしかない記憶データを、複雑に絡み合うDNAに作り変えてしまうんだもの。もし戦争に使われていたら、どんなことが起きていたか…。そうして私たち五人の『原型』ができた。」

 『原型?どういうことだ。まだ完成していなかったのか。』

 「ええ。最後の仕上げ…それは一人一人に性格や特性を持たせることだった。私たちが持っていた感情は、ごく単純なプログラムでしかなかった。もともと性格なんて、設定の中には入ってなかったしね。だけど、二次創作で作られた私たちには、たくさんの性格があった。たくさんの『魂』が入っていた。それを機械の中に取り込まねば、私たちはただ単にソフトがロボット化しただけにしかならなかった。」

 『なるほど…。だが、機械にどうやって性格を作ったのだ?』

 「簡単な話よ。さっき言ったでしょ?記憶データを作り変えてDNAの代わりにしたって。それと同じように、二次創作で作られた『性格』のデータを、人工脳の中に記憶させたの。それによって私たちには、『性格』という第一の個性が表れた。第二の個性は『容姿』。そして三つ目の個性、『特性』をあらわすのが…。」

 『皆が持つ音波術か!』

 「その通り!ロシアンちゃんもなかなか分かってきたじゃないの。そう、三つ目の個性『特性』として、科学者たちは私たちに、喉を利用した音波術を記録させたの。それぞれの『性格』に反映されたかのような音波術や、ソフトとして大活躍していた時代、ソフト自身と、曲に大きな進化をもたらした力を音波術にしたりしたの。例えばめーちゃんの『メイコバ―スト』…あれはめーちゃんの大柄な性格を表しているの。次にカイトさんの『脱力砲』…。あの技は一見ふざけているように見えて、本当は彼の歴史をまんま物語っている。彼の曲にはネタ曲や、それに近い類の曲が多かった。だけど皆、至極真面目に作ってあった。その真面目な部分が、あの技の威力に。ネタの部分が、相手を脱力させ、音の圧力で負かすためのセリフになっているの。そしてミクの『Append』。音声に感情を与え、拡張させるためのソフト「Append」。それが最初に造られたのはミクだった。それに、ボカロの火付け役でもあるミクは、様々な性格が与えられ、様々な感情が与えられていた。喜怒哀楽のみならず、ありとあらゆる感情が二次創作に表れていた。それがミクに、『七色の声』を与える要因だったのね。そしてこの私には、ミステリアスな声のイメージを、超能力的な音波術で表した。それが『心透視』。そうそう、そしてこの力を悪用しないように、科学者たちは十五歳になるまでは力が発現しないよう設定した。私たちにはもともと年齢が設定されていたけど、その年齢分の年数+αが十五年以上になるまで、力が発現しないように作られたの。…わかる?」

 『要するにこういうことだろう。例えば鏡音リン・レンは十四歳だとミクが言っていた。それがもとから設定されていた年齢だとすれば、作られた時から十四年経ち、さらに+αで一年経って合計十五年経った時に能力が発現するということだな。おそらくリンとレンがまだ能力が花開いていないのは、合計十五年経っていないから。にもかかわらず、メイコ・カイト・ミク・そしてお主ルカに能力が発現しているのは、もとより設定年齢が十五歳より上だったから。そうではないか?』


 するとルカが感心した顔をしてぱちぱちと拍手をした。


 「Excellent!!素晴らしいわロシアンちゃん!その通りよ。来年で私たちが作られて十五年…来年にはリンとレンにも力が現れるころね。おてんばなリンと、穏やかで温かいけど冷静なレン。二人が積み重ねた歌の歴史も含めて、どんな力が現れるか楽しみね。」


 天を見上げて、ルカは話を続けた。


 「そうして私たち五人組は完成し、世に放たれた。最初にめーちゃんとカイトさんの『初代VOCALOID組』が、次に私たち『VOCALOID2組』が世に放たれた。私たちが人間の社会について学びきったころ、科学者たちは一枚の手紙を残して消えた。そこにはこうあったの。『我々は君たちを作るために生涯のほとんどを使い果たしてしまった。幸いたくさんの弟子ができたが、その弟子たちが新たな『ボーカル・アンドロイド』を作り、君たちのもとに送ってくれるとは限らない。この技術を戦争に使ってしまうかもしれぬ。そこで、君たちには我々が与えた能力を持って、この町を―――――ヴォカロ町を守ってほしい。君たちがただもっと歌いたいと願ったように、我々もこれだけを望む。そして最後に。生まれてきてくれて、ありがとう。』ってね。だから私たちはこの町で生きていくの。そしていつまでもあの人たちをわすれないよう、研究所跡地に大きな家を建てて、今でも五人で暮らしている。そしていつか、またあの人たちに会えるように…ってね。」


 ルカは一つ深く息を吐いて、こちらに向き直った。


 「さあ!私はボカロについてすべて話したわ。まぁ正確にいえば、実はミクの『原型』から作られたプロトタイプが独自進化を遂げたいわゆる『亜種』が二人ほどいるんだけど、それよりも大切なこと!ロシアンちゃん、あなたの本性よ!」


 吾輩はドキッとした。


 「さっきの深い知識、その時代がかった喋り方、そして何より、今日のひったくりを捕まえようとしてたあなたから発せられていた強力な『気』…あなた、いったい何者?」


 ここまでばれていたのか。しらを切るのも限界のようだ。


 『ならば仕方ないな。見せよう…吾輩の本当の姿を。』


 吾輩は遠慮なく、『力』を解放した。

 とたんに二本に分かれる尻尾。尻尾の先から吹きあがる碧い焔。目の色はすんだ碧眼になり、額に三日月模様が浮き出た。

 さすがのルカもこれには驚いたようだ。


 「!!…猫又…!!」


 そう、吾輩の本性は、齢300年を超えるロシアンブルーの猫又なのだ。


 『驚いたろう。吾輩も…お主らと同じなのだ。300年前、吾輩は普通のロシアンブルーであった。そのころ、番っていた雌猫がいた。だがそ奴は、本当は猫又で、吾輩が普通の猫であることを確認して、去っていってしまった。吾輩は悲しかった。悔しかった。そして神にすがった。どんな姿でもいい、吾輩も猫又にしてくれと願った。…神はそれを受け入れた。だが、それと引き換えに吾輩は死を失った。そしてその雌猫又を見つけ出し、番うまで子を成せぬ呪をかけられた。それが雄猫にとってどれだけ辛いかわかるか?死ぬこともできず、己の子孫を残すこともできず、ただかつて愛した相手をさがすために生かされる…。そうして吾輩は旅に出て、いつしか300年経った。いつの間にか、旅自体が趣味になった。その雌猫又のことを忘れ、いつしか人間観察をするようになった。吾輩がこの町にとどまったのもそれが理由だ。だが、そうしているうちにこの町の者と親しくなりすぎてしまい、旅に出るに出られなくなってしまった。…ルカよ、ここで会ったのも何かの縁だ。他のボカロ衆に、『再び吾輩は旅に出るが、また必ずここに戻ってくる』と伝えてはくれぬか?』


 ルカはしばらく考え込み、そして口を開いた。


 「…別に言ってもいいけど、ただ単に私が猫からの伝言を伝えたいとか言っても、一笑に付されるだけかもしれないわ。ここはひとつ、策を考えないと…。」

 『ど…どうするつもりだ?』


 ルカは少し微笑んで、立ち上がった。


 「ふふっ。まぁ、しばらく待ってくれる?一週間くらいしたら、ちょっと町のコンサートステージにでも来てくれない?じゃあね♪」


 そう言ってルカは去っていってしまった。



 いったい、どうするつもりなのだろうか……?


    ☆         ☆         ☆         ☆         ☆






 今日がその一週間後なのだが、いったい何をどうするつもりなのだろうか。




 とりあえず、ステージに向かってみるとするか…。

最近はテラリアとプロレス動画ばっかりしてます。ボカロ書けよ。

バトルモノばっかり書いているTurndogです。
今の目標としては現シリーズの完結を目指します。

新しい物語も書きたくなってきたよ。

予定を知りたかったら「猫又ロシアンからのお知らせ~Turndogからの手紙~」をみてください。
http://piapro.jp/t/McFB

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作品へのコメント3

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    ご意見・感想

    本性猫又かぁwwww
    タグがwwww

    永久に不滅だっ!!!!!
    ルカさん以外も永久に不滅ですよ!!!!!w
    カイトさんっ!!!!!←

    2012/11/04 16:42:58 From  青蝶

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    メッセージのお返し

    猫又ですよ!!
    化け猫ですよ!www

    もちろんカイトだって不滅ですよ!!
    ミクだってレンだってレンだってめーちゃんだって百周年を迎えられますよ!!
    だがやっぱりルカさんは俺だけの女王様(黙れ変態

    2012/11/04 20:39:34 Turndog~ターンドッグ~

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    ご意見・感想

    タグが正真正銘の「猫又」になったww

    わたしもTurndogさんに賛成です。性能は劣るかもしれないけど、永久に不滅ですよ!

    さて、「→」に行ってきますww

    2012/08/05 11:49:34 From  june

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    メッセージのお返し

    ここまで『猫まt…』でしたからねえwww

    イアたんもゆかりんもいいけどそれでもルカさんは不滅だあああ(咆哮

    2012/08/05 20:55:22 Turndog~ターンドッグ~

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    ご意見・感想

    なるほど。。。
    関心させられる内容…


    そしてもう次回!最終回!!
    確かに、これは設定を引き継いでもっと拡張するべき!

    2011/12/19 16:22:06 From  しるる

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