僕たちは・・・・






僕たちはみてしまったんだ。あの事件の犯人を。
青い髪の男がナイフをふりまわしているところを。
僕たちは双子。双子というのは不思議なもので、やけに勘がいい。
あのときだってそうだ。
夜遅かったけれど、僕たちはあの日、変に胸騒ぎがした。
そして外にでると・・・・。
あの場面にでくわした。
運がわるかったともいうのだろうけど、しょうがない。

警察にはなんだかいいがたかった。
だから、この街で有名な巡音探偵事務所の人に言うことにした。


ピンポーン
インターホンが響く。


がちゃりと、中からきれいな人が出てきた。

「おねーちゃんがたんていなの?」
リンが恐る恐るきいた。

おねーちゃんは腰を低くして目線を合わせた。

「そうだよ。どうしたの?」

「ぼくたちあのさつじんじけんのはんにんをみたんだ。」
僕も緊張していた。

「ほんとに!?」

「うん、ほんとう。はんにんはね、あおいかみの男の人なの。おねーちゃんとね、おなじくらいのとしだったよ!」
凛が無邪気に言う。

「そうなの・・・・。ありがとう。これはとても大切な手がかりだわ。このこと警察には言ったの?」

「ううん、いってないよ。」
僕たちは素直に言った。

「これは、私が伝えておくわ。ほらほら、もう暗くなってきたから、お家に帰らないとね。あ、きみたちの名前は?」

「「鏡音リン!とレン!」」

「そう、いい名前ね。じゃあ気をつけてね。」

「「おねーちゃん、ばいばーい!」」
その時は、思いもしなかった。





あんなことになるなんて・・・・・。






外に出ると、もう大分日が暮れていた。

今日は、僕たちの誕生日だった。
だからか、少し不注意だった。



背後から男が近づいていた。
ナイフを持って。




ぐさ・・・・・。




僕たちは何とも言えない痛みに襲われた。
「うああああああああああああああああああああああ!!!!」

腹部のあたりから、生々しい色をした血が流れ出す。

男は青い髪をしていた。
だけど追いかける勇気も、体力も残っていなかった。







「レン・・・・・・。」
リンも胸のあたりから血が流れている。

「どうしたの?・・・・」


「今日私たちたんじょうびだったのにね。」

「そうだね・・・・・」

「おうちでケーキつくってまってるってお母さんいってたのにな・・・・。」

「たべたかったねえ・・・」

「げほっ・・・!もうわたしたち、だめだね。」

「そうみたいだ・・・・。」

「じゃあ・・・・わたしから・・。レン、ハッピーバースデー。」

「リン・・・ハッピーバースデー。」


「「生まれてきてくれて、ありがとう。」」






そうして固く手を握りながら、僕らは永遠の眠りについた。

















ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Killer+Ⅳ

リンレン、ハッピーバースデー!!!
これからも素敵な歌を聴かせてね!
2日遅れなんて気にしない!!←

まだまだ続くよ!

閲覧数:364

投稿日:2011/12/29 19:29:46

文字数:1,205文字

カテゴリ:小説

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  • オレアリア

    オレアリア

    ご意見・ご感想

    あきさん今晩は!
    おお、すげぇスピードうpですね!びっくりして早速拝読させて頂きました!

    ああ、リンちゃんとレン君がこんなに生々しく殺されてしまうなんて…

    青い髪のお兄さん完全に狂気100%ですね…まさか幼い目撃者まで手にかけるとは…!
    ルカさーん!早く助けに来てくれーっ!

    次回への嫌な予感フラグがますます立ちましたw5話目も待ってますね!

    2011/12/30 17:52:49

    • あきのき

      あきのき

      こんばんは!
      そうですね、ちょっとかきためてたんですよー^^

      リンちゃんとレン君がああああああ!←

      青い髪のお兄さんは狂気120%ですよもう!
      ルカさんは助けに来てくれるさ!・・・きっと←

      がんばって5話も書きあげます!
      ブクマありがとうございました>v<

      2011/12/31 17:56:21

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