番外編 日光じゃなくて月光の下暮らす
「アカイト、一寸出かけようか。」
 悪戯っぽく笑って見せた。表情を作る。感情を偽る。弾乃が一番嫌いなこと。
起動したばかりの頃は感情や興味がないのかと思った。全てを冷たく見てた大人ぶった人だったのに、今は子供っぽくて可愛…すごく素直になった。外出も嫌がっていたのに。

「流星群を見に。4日はリュウ座流星群。初詣の代わり。」
 1日は1月日食を一緒に見れないからと月食を見た。
 マスターの弾乃は人が嫌いだ。純粋な日本人であるにもかかわらず病気で日光や紫外線にほぼ当たらない生活をしてるからか銀の目と髪をしていた。白より艶があって細くてきれいな髪で、俺は好きだったけど人間はこれのせいで彼女をいじめるらしい。だからヒトケのある所を嫌う。

 目髪も性格もKAITO(ノーマル)と違う俺は気にせず堂々としていて、そこが気に入ったんだと言ってくれたこともあった。俺は目標で憧れだ、って。帯人は自分を見るようだとも。
「ニッシーと帯っちゃん。さそわねーの?」
「うん。夜更かしするなって煩い主治医を連れていくこともないでしょう?」
「まあな。昼夜逆転生活もいいとこだし。」
 ニッシーは医者の息子で小さいころから構って貰えない寂しさから自分で医術の勉強をしたらしい。結局構って貰えたのは最初だけだったと自嘲していたが免許は無くても藪医者や新人の医者よりは頼れると思う。パートナーの帯っちゃんも寂しがりやっぽい。

「どこ行くんだ?」
「西院の秘密基地。人気(ヒトケ)もないし静かで星がよく見えるの。一人で何でも解決しようと何かあっても誰にも言わないで夜中に家抜けだして行ってよく泣いてたなぁ、あいつ。」
 そういうとこ、弾乃も似てる。頼らないように必死で、頑張りや努力を認めて貰おう、いいとこだけ見せようとする所。

ふと、散らかっている楽譜のなかに英文を見付けた。弾乃の日記だ。人が読めないと思って英語で即興で音楽付けて作曲の練習も兼ねたモノ。
『It was in the dark and saw light.
Ah it sees it here well.
Goodness there.』
闇に居て光を見た。
ああ、ここからならよく見える。
あそこの良さが。
『Everything was thrown away and others were seen.
Ah if it is this, it understands well.
The goodness of the had thing.』
全てを捨てて他人を見た。
ああ、これならよく解る。
持っていた物の良さが。
『Still, it is my selfishness that doesn't get them back surely.
Still, I stay on here.
The breath was knit, and it listened to music.
And, it is happy.』
それでもそれらを取り返さないのはきっと私の我儘ね。
それでも私はここに居続けるの。
息をひそめて、音楽を聴いた。
それで幸せ。

「な!?何歌ってんの!?それあんたができる前の…!?処分したと思ったのに!」
 し忘れたんだろうな…。弾乃は、髪を奪い返すとそっぽを向いた。
「今は西院の歌を聴くだけじゃない、あんたと音で遊ぶのは楽しい感謝してる。」
 …どうしよう、可愛い。御免、我慢すんの無理。
「ヒッキー愛してる!」
「わ!?馬鹿!抱きつくな~!ノリと勢いだけでやられたら心臓持たない!」
 小さくて軽い、細くて壊れそうな体に抱き付いた。この後工具で殴られて出かけるまで気絶したけど。

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お人好しで何が悪い 番外

亜種さん注意
まさかの弾乃のターン
あー君が書きたかった、後悔はしていない。
というかどこかでSのキャラ出したいです。
ヤンデレてもいいけど、覚醒させようとしてもどうにもさせてくれません。
アカイトが常にストッパーになります。
こうなったら本編で酒飲まして思いっきり年上組デレッデレにしたい!
アカイトも酔ってしまえ!でも、種っこメインなのであんまりすごいのかけないなぁ。(そういうのこっちで書く予定だった
そのうちお人好しのアカイトと帯人を覚醒させたいです
次回はやっと覚醒風味なのに残念なことになります。

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投稿日:2010/01/05 17:30:43

文字数:1,564文字

カテゴリ:小説

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