「ねぇ、レン。何で冬って寒いの?」
私――鏡音リンは隣にいる私とそっくりの少年――鏡音レンに話しかけた。
「しらねぇよ。そもそも、何でボーカロイドなのに寒さなんて感じるんだ。」
確かに。
私は納得してしまった。



レンが言った通り、私たちはボーカロイドだ。
人間から作られ、人間から生き甲斐を貰い、人間が言ったとおりにする。
私たちは、人間の望みを叶えるために居るようなものだ。
生き甲斐というのは、歌。歌が私たちの生きている意味となる。
ボーカロイドとして、人間から歌を貰い、その歌を歌う。
それだけの存在のはず。
なのに、何故、感情というものを持ち、感覚を持っているのだろう。
まぁ、考える方が無駄なので、考えないようにしているけど。






今年の冬はいつもより寒い。
今日は吹雪も降った。
毎日、こう寒いとやる気が無くなりそうになる。
こういうときに感覚があるのは少し厄介だ。
みかんとか美味しいものを食べてるときは幸せなのにな。
「ああ、みかん食べたい。」
私がぼやいたら、隣にいたレンが
「みかん?切らしてただろ。一緒に買いに行くか?」
こういうときはすごく優しい。
私はおもいきり笑顔で頷いた。








スーパーの中は寒い。夏は気持ちいいのに。
なんてことをだらだらと考えていたらみかんの売り場に着いた。
いつもよりも安い。少しサイズは小さいけど、いっぱい入っているからいいか。
みかんの袋を五個ぐらい持つと、レンが
「いや、それ全部お前が食べるわけではあるまいな?」
当たり前だ。それぐらい朝飯前に食べられる。






さすがに無いだろうとレンに止められたので、三袋で我慢した。レンも一緒に食べるらしい。おのれ、私のみかんを…!
帰り道。
はいた息は白く、灰色の空へ上っていく。
コートやマフラーはしてはいるが、それでも寒い。
みかんの袋を持つ右手が千切れそうだ。
レンが持ってくれないかと左を見たが、駄目だ、レンは二袋持っている。さすがにもう一袋を頼むのは酷いだろう。
「なぁ、リン。」
左横から声が掛かってきた。私は左にいるレンを見る。私とよく似た整った顔立ちだが、やはり私と少し違う。
「何?」
私は言葉を返した。
「寒いな。冬は。」
レンは息を吐き出しながら言った。
「うん。」
私は頷いた。










ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

冬。

こんばんは、美里です。今、作業用BGMにボーカロイドのカラオケを聴いていたのですが、聴かなくても変わらなかったです。

今日も雪が酷かったのですが、皆さんはどうでしたか。
もう冬休みに近づいているということで、持ち帰る荷物も多いので、手が千切れそうです。寒いし。

作業用に流していた曲を紹介。
Fire@Flower(カラオケ)http://www.youtube.com/watch?v=SQR_gj5xqC4&feature=related
右肩の蝶(カラオケ)レンvrehttp://www.youtube.com/watch?v=I-hSczZlkyc&feature=related

Magnet(カラオケ)http://www.youtube.com/watch?v=pwzDeu5dNmY&NR=1&feature=endscreen

皆さんも是非。

もっと見る

閲覧数:181

投稿日:2011/12/21 20:58:03

文字数:979文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました