淡くなっていく、君を見ていた


海に硝子の月を透かす

古いサンダルは泡になって消えた

脊髄が夜を吸って傷む

白い鳥は笑わない


何度だって

もう何度だって

混ざり合ってきたでしょう?

元の温度を忘れかけても

たった一人で澄んでいて

解り合おうとしない透明なら

粉々に砕いて凪に撒いて

息絶えた水底の私に星空の幻覚を見せて


夕暮れ弔花

遠くなるうたごえ

せめて波間に見間違いを探す

翻る銀色が咽ぶ

灯台は光らない


何度だって

ねえ何度だって

この帳を降ろされても

終わりは向こうを向いたまま

引き延ばされた熱だけが

あれを嘘だと言っていいなら

心臓は縋る場所を失って

雨で縫い留めた灰色の宇宙に慟哭を隠すだろう



何度だって

もう何度だって

混ざり合ってきたでしょう?

元の温度を忘れかけても

覚えていたって

いなくたって

あの色じゃないの

息絶えた水底の私に星空の幻覚を見せて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

エメラルド

初投稿作品。作詞ってこんな感じでええんか…?イメージは海、交わり。誰かに刺さってくれたら幸せ。

閲覧数:98

投稿日:2019/02/19 14:18:15

文字数:424文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました