むかしむかしあるところに、酒を持たせたら熊より怖い赤い姉と、町でも一、二を争うほどの鬼畜キャラとして有名な桃色の姉に、毎日いじめられているかわいそうな少女がいました。
その少女は、シンデレラと呼ばれていました。
「シンデレラ!酒が切れているわ!買ってきて頂戴!あとつまみも!」
「シンデレラ!私の靴が汚れているわ!早く綺麗にして頂戴!これから男引っかけにいくんだから!」
シンデレラは毎日毎日、お姉さんたちにパシリをさせられていました。
そんなシンデレラの唯一の楽しみは、ネギを育てることでした。
そして、夢がありました。
「お城のパーティーに行きたいな」
しかし、シンデレラはいつも埃まみれで、パーティー用の綺麗なドレスも持っていませんでした。
ある日、お城で開かれる王子様の誕生日パーティーの招待状が届きました。
シンデレラのふたりのお姉さんはいつもより気合を入れてオシャレをし、出かけていきました。
「「王子様をおとして、玉の輿に乗って、豪華な生活を送るわよ!!」」
お姉さんを見送ったシンデレラは、部屋の窓からお城を眺めていました。
「パーティー、行きたかったなぁ・・・」
シンデレラが溜息をついたとき、
「魔女っ子リンちゃんただいま参上!!」
という声とともに、ドアがけたたましく開かれ、人影が部屋の中に入ってきました。
シンデレラが振り向くと、そこにはとんがり帽子に黒いマントを羽織った黄色い女の子が立っていました。
「シンデレラ!あなたの願いを叶えてあげる!」
女の子はそう言うと、手に持っていた棒を振って、シンデレラに魔法をかけました。
すると、埃まみれだったシンデレラの衣装が瞬く間にきらきらと光るドレスに変わっていきます。
「まあ!ありがとう!すごく綺麗!」
シンデレラはとても喜びましたが、すぐに悲しそうな顔になりました。
「でも、パーティーはもう始まっているわ。歩いていくとパーティーが終わってしまう。馬車か何かあればいいのだけれど・・・」
「それもわたしにまかせて!」
女の子はシンデレラの腕をとって、外に連れ出しました。
シンデレラの家の前には、とても大きな黄色い・・・
「ロ、ロードローラー!?」
と、シンデレラは思わず声を荒げてしまいました。
どっしりと構えたロードローラの上には、女の子とそっくりの顔をした男の子が乗っていました。
「シンデレラ!パーティーに行きたいなら早く乗りな!どっかで聞いた緑黄色野菜より速いぜ!」
そう言われて、シンデレラはせかされるようにロードローラーに乗りました。
そして、当然のように女の子も乗ってきて、
「それじゃぁ、邪魔なものを踏み潰しながら、れっつごーー!!」
「おう!しっかり捕まってろよ!!」
と、男の子が言い終わるや否やロードローラーは急発進、急加速、急カーブしながらお城に向かいました。
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じん
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