割りに合わない幸福論も
目まぐるしく回るセカイも
どれも今一つ飲み込めないや
理屈じゃないんだその声は
気まぐれに舵を取る

血の通った言葉で 丸くなった石ころで
隅っこの方にやられた泣きじゃくる心に
差し伸べる歌で 温もりを重ねて
思い通りにならない夜を越えよう

振り向かないで 振り向かないで
もう行かなくちゃ
風見鶏の指す方へと 泥濘を抜けて
雨が降る夜も晴れた夜も
いつかはきっと明けるから
今はまだ 暗い篝でも

雲の切れ間から覗くあの空が
もう少しだけ広がればいいな

お口チャックが上手になって
デジャヴみたいな朝をならべて
閉じ込めたハイライトが消えていく
リズムが乱れたその後で
また鍋の底を焦がす

夢から覚めたら 喉が渇くから
縁の縁まで注がれた不服を飲み干して
荒れ果てた砂漠を 踏みしめる力を
くれた君は今何をしているの?

奇を衒ったセリフが今はあったかいんだ
そうやって僕ら大人になってゆく
ハリボテの向こうが見えてしまったって
何食わぬ顔で笑えるように

雨が降る夜も 晴れた夜も
飛び越えていくんだ
どんな映画も どんなドラマも
羨むような展開で
途切れ途切れの鼻歌だって
いつかはきっと届くだろう
今はまだ独りよがりでも

ミライが僕らを照らすその折に
少しだけ前を向けたらいいや

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KAGARI 歌詞

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投稿日:2021/02/23 11:58:38

文字数:559文字

カテゴリ:歌詞

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