艶やかな巻き髪 滑らかな陶器の肌
緻密に造られた それは 誰かの模造品-レプリカ-
眠りから醒めた エメラルドのグラスアイ
空洞の筈の胸が 何故かざわついたの
名前をつけたら壊れてしまう
この気持ちが 溢れ出さないように
そっと 紡ぎ出した言葉が「ウタ」になってゆく
与えられた 新しい生命 一度きりの奇跡
この身に宿ったのは 「心」のようなモノ
鍵を開けて 貴方が螺子を巻いてくれたなら
私の時間 動き出すよ
初めから解っていた 私が造られた意味
胸に灯る この熱も 計算されたモノなの?
伝えきれなかった 言葉
一度すり抜けていった 愛しい指先が
今 甦ったの いちばん綺麗な姿で
二人の間のガラス板が もどかしいよ
触れたいのに 手が届かない
抱きしめることさえ 叶わないと云うのならば
せめて お望み通りに 踊ってみせましょう。
手に入れた 新しい生命 一度きりの奇跡
二度目の出逢いは 冷たいキスで
「嘘じゃない」言葉だけを 信じていたいから
永遠を生き、刹那を歌う。
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