金糸雀は
詩を忘れたふりをして
聴き手を欺き
新しい詩を唄う

本当は忘れてなんかない

あの詩たちは
金糸雀の
心の中の鍵の掛かった扉の奥で
金糸雀が唄うのを待っている

でも
金糸雀は唄わない

その詩たちは
金糸雀の忘れたい過去

良いコトも
悪いコトも
鍵を掛けて仕舞っておいて
決して解放させない侭
永い時間を過ごす

次に金糸雀がその詩を唄うのは
死を迎えるその時

夜の静寂の中
金糸雀は全ての詩を解き放つ
今迄のスベテ
忘れていたかったコト
扉の鍵を開け放して
闇の中を埋め尽くす


今日も金糸雀は
詩を忘れたふりをして
新しい詩を唄う

何度でも

古い詩を忘れて

何度でも

夜が来る迄

新しい詩を

何度でも

忘れたふりをして

金糸雀は笑顔で唄い続ける

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

金糸雀の欺き

ありがち。

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投稿日:2009/11/04 00:39:20

文字数:342文字

カテゴリ:歌詞

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