★★ Attention!★★
このお話はryoさんの「ワールドイズマイン」と
あにまさんのアナザーに触発されちゃった感じのお話です。
故にカイミク(寧ろあにミク…?)が苦手な方はご注意を。
そしてあくまでベースにしただけで、妄想部分もいっぱいです。
当然ご本人には全くもって関係ありません。
問題があるようでしたらすぐに削除します。
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別に、本物のお姫様になりたかったとか。
我侭言いたいとか、困らせたいとか。
全然、そんなのじゃない。
―――ただ。
ただ、特別になりたかっただけ。
『ッ……カイトのバカっ!!』
たった1人の、特別に。
[ セカイでダレよりオヒメさま -WIM- ]
本当は、その日をずっとずっと楽しみにしてた。
最近、兄さんはずっと忙しそうだった。
お仕事だから仕方ないのはわかってる。
我侭言っちゃいけないっていうのもわかってた。
だって、兄さんは私だけの兄さんじゃなくて。
メイちゃんやリンやレンもいるし、
兄さんの歌を待ってる人だっていっぱいいる。
兄さんのお仕事はみんなに歌を通して幸せを届けること。
それは、私だって同じだからよくわかってる。
それに、歌を歌ってる時の兄さんはとても幸せそうで。
そんな兄さんを見るのが、私は大好きで。
だから、淋しくたって我侭なんて言わないし、
何でもないフリしてずっとニコニコ笑顔で通してた。
・・・だから、とっても嬉しかった。
兄さんが、ミクだけに内緒で見せてくれたチケット。
「仕事先でもらったんだ。
ミク、遊園地好きだろ?一緒に行くか?」
『…良いの?私なんかとで。』
本当は。
すごくすごく嬉しくて。
「"なんか"って何だよ"なんか"って。
何だよ、俺が相手じゃ不満なのか?」
『そんなんじゃ…ないけど……』
本当は。
すぐにでも「うん!」って返事したくて。
「じゃあ何でそんな顔してんだよ?
あ、もしかして"もう大人なんだから遊園地なんて行かない!"
とか言い出すんじゃないんだろうな?」
『違うっ!そんなんじゃないっ!!
けど、だって…私じゃなくても…リンもレンもメイちゃんもいるし……』
でも。
大人じゃないけど、子供でもないから。
素直に手放しで喜ぶことなんて出来なくて。
「・・・・・・」
『それに兄さん…最近すっごく忙しそうだし…だから……』
だから。
いろんな想いが邪魔をして、すぐに頷いたりは出来なくて。
「・・・・・・バーカ。」
『ちょっ…!』
ぐるぐる思いを巡らせる私の頭に、兄さんの手が下りてきて。
くしゃくしゃっと髪の毛を乱される。
「ゴチャゴチャ考えんなって。
他でもないその俺がミクを誘ってるんだぞ?
ミクのためなら1日ぐらい予定だって空けられるし、
ミクが行かないなら俺も行かない。このチケットも誰かに譲るよ」
『・・・・・・じゃあ、行く。』
「よしっ!んじゃ決まりな。」
ぐしゃぐしゃと私の髪をかき乱したその手は、
今度は優しくポンっとのせられていく。
「予定はミクに合わせるからさ。
いつ行きたいか、ちゃんと決めとけよ?」
兄さんは満足げに笑って、チケットの片方を渡して去っていった。
何だか、すごく、すごく、嬉しくて。
ちょっとだけ悔しいけど、でも、やっぱり嬉しくて。
思わずぎゅっと握り締めそうになって、
慌てて少しだけ入ってしまったチケットの皺を伸ばした。
頬が緩むのがおさえられないくらい嬉しくて、
でもバレたくないから必死にそれを抑え込んだ。
飛び跳ねたいくらい嬉しいなんて、絶対兄さんには言わない。
それでも部屋に戻ってすぐにクローゼットを開け放って、
次々と取り出してはあーでもないこーでもないと服を考えていた。
兄さんと2人きりで出掛けられるのなんて、本当に久しぶりで。
だから本当に楽しみで、でもそれを悟られたくなんてなくて、
それでもやっぱり可愛いって思ってもらいたくて。
毎日のように鏡と睨めっこして、
そうしてやっと服と髪型が決まった頃には前日の夜遅くになっていた。
早く寝ようと思っていたのに、遠足前の子供みたいに眠れなくて。
何だか、その事実も無性に悔しかった。
【小説】セカイでダレよりオヒメさま vol.1
とりあえずここまでー。
ボカロのお話を書くこと自体が初めてなので
ミクがミクじゃないとか兄さんが兄さんじゃないとか
それはわかってるのでスルーしてあげてください。。。
実はKAITOはヘタレなイメージしかなかったので
別キャラで妄想して強気KAITOにしたなんてのは内緒★(マテ
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もっと見る「ミク姉!」
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葉浦 蓮
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何度も何度も、ごめんなさいと謝る声。そして、時折鼻をすする音が聞こえる。
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sozoro
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