長い息を吐いても
爪先立ちの春は過ぎ去って
鳥のさえずる声も
やがては聞こえなくなってしまうのだろう
日向と待ち惚け
時は金なりなどと言うけれど
両手で掬って溢れたら
意味も価値も見いだせないな

さぁ、腹を抱えて大声出して一緒に笑おうぜ
桜の咲く花びらが舞う下で君と僕と二人で
「あっはっはっは」
何にもないや 何処にもいないや
桃色の頬は骨になって
やがて夏になり僕も死ぬのだ

時計の針を巻き戻して
爪先立つ春に別れを告げて
金では買えない命を
君の隣で見届けられたらな
後悔ばかり詩にして
息を吸うのも吐くのも億劫で
あの桜の下には
そうだ、君が埋まってる

ほら、何年経っても褪せない日々を一緒に過ごそうぜ
夜空に咲く色鮮やかな花を君と僕と二人で
「あっはっはっは」
慣れない下駄も綺麗な浴衣も
なんだか少し可笑しくなって
もうじき秋が来るね

ねぇ、秋が終わって冬が来たらさ眠ってしまおうか
ねぇ、雪が積もったら布団にもぐって背中丸めようか

さぁ、腹を抱えて大声出して一緒に笑おうぜ
桜の咲く花びらが舞う下で君と僕と二人で
「あっはっはっは」
目が熱いんだ 胸が躍るんだ
桃色の頬は灰になって
枯れた木に花を咲かせよう

やがて来る春を咲かせよう

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

花爺 歌詞

閲覧数:715

投稿日:2021/05/11 19:34:11

文字数:536文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました