王宮の中は、不気味なほどに静かだった。
外の騒がしさとは別世界のようだ。
僕は驚きを隠せなかった。
王女は、あんなにも多くの家臣を召し抱えていたというのに、たった一人、誰にも護られることなく居た。
正々堂々と、妙に清々しい態度。
悪の王女は、それに相応しい冷たい笑みを浮かべて、僕達を玉座から見下ろしていた。
姉が王女に剣を突き付け、声高に罪の名を叫ぶ。
王女は『この無礼者』と言ったけれど、大した抵抗もせずに大人しく捕まった。
僕は、それを腹立たしい思いで見つめていた。

“何故…王女は、この状況を受け入れている?”

“どうしてもっと、もっと抵抗しない?”

僕は王女に、もっと惨めに無様に捕まって欲しかった。
僕の両親や、数多の同志がそうした様に。
“死にたくない”と抗いながら、恐怖に震えながら捕まって欲しかった。

だけど王女は、最期の時が目前に迫っていても、憎たらしいほど冷静だった。
歓喜…否、狂喜に沸く広場に集まった民衆などには目もくれない。
ただじっと、処刑を待っていた。
そんな時、僕は隣から異様な雰囲気を感じ取った。
王女の処刑に沸き立つこの広場にそぐわない、この空気。
僕の真横に、か細く震える少年が居た。

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悪ノ目撃者second

勢いでパートツー♪

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閲覧数:581

投稿日:2009/04/13 12:44:49

文字数:518文字

カテゴリ:小説

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