遅かった。
僕が迷っている間に,彼女は眠ってしまった。
もう2度と覚めない夢を見始めてしまったんだ。
そっちでも君は1人でまた…
いや。きっと違う。
[笑顔]を知った彼女なら,空の上じゃあ,たくさんの仲間と生きて行くはずだ。
僕は彼女のその身体を抱きしめる。
まだ,ほかほかしていた。
もういない母親のように。
ごめんね。
うわ言みたいに呟いて。
僕の涙で,彼女の体温はまた少し上がった。
木の長い箱。
上はガラスで,彼女が見える様になっている。
僕はそこに,彼女と,花束と,木の実と
林檎を入れて蓋をした。
君との約束は果たせない。
これは君が持っているもの。
君の象徴を壊したら,君が君でなくなる。
それが例え,君がいなくなったとしても。
[君がいた]と言う事実を夢として取り扱いたくない我侭でもある。
だけど。
さっきまで無表情だった君の顔が
どこか笑い,頬が赤らんでいるように見えた。
幻覚だろうか。
僕には分からない。
でもそうしておこう。
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