――そう。幸せは長くは続かない。そう、決まっている…
ある日、屋敷で見かけた綺麗な青い髪の優男。この国の人では、無かった。誰もが見とれる美しい顔立ち。
そう、あいつと未来(ミク)との出会いが、全てを狂わせた。
彼は、海の向こうの国の王。彼は未来を深く愛した。そして――
ある日、彼の泊っている部屋の掃除をしている時に、ゴミ箱に捨てられた一通の手紙を見つけた。
その手紙は――あの、黄色の鎧をした兵士が仕えている国、隣国の王女からの求婚の手紙だった。
そして、その手紙が捨てられている…
それが意味する事は、ひとつ。
彼は、求婚を拒んだ。
朝起きると、屋敷が燃えていた。いや、屋敷だけではない。街が、国が、戦火に包まれていた。
「未来!!未来、起きて!」
「………何、白(ハク)…え?」
そこで、彼女は状況に気付いた様だった。
「早く、屋敷から出るの!」
私は彼女の手を取り、走る。何とか、屋敷の外に出る事が出来た。私達は息を切らして、街を見つめる。
未来は、泣きそうな顔で呟く。
「私が………私なんかが、青の王子に好かれたから………」
実際に涙が1滴、こぼれる。そして、彼女は気付く。そして、私に向かって言う。
「白。見て、あれ。他の国の人は、殺されていない。でも、緑の髪の人はこの国の人じゃなくても殺されてる。つまり、王女が下した命令は――」
そこで、言葉は止まる。でも、言わなくても、わかった。王女が下した命令は――
『緑の髪の女は全て、殺してしまいなさい』
だから、彼女は――
「だめ!!」
それに、未来は驚いたような表情になる。私は、続けた。
「未来は、『自分は囮になるから、白はこの炎から逃げて』って言うんでしょう?そんなの、絶対、だめ!!!」
図星の様だった。だがそれに彼女は微笑む。いつもとは違う、哀しげな微笑。私の顔が歪んでいくのが、わかる。未来は、私の言った事を実行するつもりだ。
そして、彼女は。
「ごめんね、白。そして、今までありがとう。それと――」
彼女は泣きそうな、悲しそうな顔で最後まで言い切り、走り出した。
「未来!!!!!」
私の悲痛な叫びは、炎と、絶望に呑みこまれて行った。
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(pa pa paya pa...)
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回る月と衛星軌道で
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(しゅわしゅわ しゅわしゅわ)
太陽系の外にまで 響け、届いて、伝わって...ステラ
legata
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ご意見・ご感想
ayuu
ご意見・ご感想
こんばんは、ayuuです^^
拝読させていただきましたっ
ぴゃああああ!ミクううううううっ><
バカイトのせいで…TT
即ブクマいただきました^^
続き楽しみです♪
2010/02/02 21:36:24
グーフ&ボイスレコーダー
ブクマありがとうございます!
いくら何でも捨てるって事はないだろ!バカイト!
2010/02/03 06:23:17