「のわぁぁ!!」
レンが声を上げた。その理由とは・・・
「り、リン!家に看板が飛んできたんだけど!」
窓の中心にどこかのハンバーガーショップの名前がかいてある看板が刺さっていた。
その割れ目から、雨水が入り込んできていた。
そう、いつの間にか雨も降り始めていたのだ。
そのレンの言葉にリンがすぐに駆けつけた。
「ええっ、まじ!?わっ、ほんとだぁ!こりゃすごい風だね・・・」
光景を見て、リンが素直な感想をもらす。
そしてリンの言ったとおり、先ほどよりも風が強まっている。
ガタガタと家が軋む。
「おいおい、まだ建ててから3年しかたってないってのに壊れたらどうするんだ・・・」
レンが冗談交じりにつぶやいた。
ルカは風呂から上がると、タオルを羽織ったままアイスを舐め始めた。
最近はかじって食べずに全部舐めて食べるのが彼女のブームだ。・・・まったく、危ないブームだが。
ルカはアイスを舐めながら考えた。
・・・台風来てんだっけ・・・
そう思いながらニュースを見ていると、今回の台風は異常だというのがわかったらしい。
「さ、最大瞬間風速1000000m/s・・・!!?」
恋をなくした台風が今まさに南からやってきていたのであった。
ルカは舐め終わったアイスの棒を眺める。そこには「アタリ」という文字が書いてあった。
「棒交換するの、やめとこ・・・」
甘い汁のついた手をチロチロと咥えるルカだった。
・・・うう、私を泣かせたあなたのところには・・・
特別どしゃぶりなんだからね・・・!!
カイトはケーキが飛ぶほどの威力の風にさすがに異変を感じたようだ。
カイトは急遽メイコに家に入ることを迫る。
「メイコ、今日は俺と一緒にはやくねよう!はやくベッドインすれば朝までたっぷりと・・・ごふっ」
メイコはカイトの腹に蹴りを一発。
「家に入るのはいいけど、私あなたにそんなに抱かれる気分じゃないのよ、あいにく」
メイコはいやみったらしく言ってのけたが、あまりにもカイトがしょんぼりするので、撤回した。
「・・・ったく、わかったわよ。ほら、はやく。私抱きたいんでしょ?」
そうメイコはいいながら家に入っていった。
その夜。
私はついに日本列島に乗り上げる。
もはや小笠原諸島などは将棋のこまにすぎず、日本列島も軽いものだった。
・・・・・・私の風を受けてみなさい・・・・・・!
ゴーゴーと音を立てながら町を呑み込んでいく。
そして、猛烈な勢いで私は日本を縦断していく。
「風が異常だぜ、こりゃ・・・」
レンが風の音で布団の中でじっと起きていた。
リンもおびえながら、レンの腰にぎゅっと抱きついたままである。
「うにゅぅぅぅ・・・怖いよぉ、レン・・・・・・」
「大丈夫。俺がついてるからさ」
レンはリンの頭をぽんぽんと叩き、再び布団をかぶった。
そのころ、ルカは。
ちょうどルカのいる場所は台風の目にはいった。
・・・・・・ふふふ、からりとするでしょ・・・・・・?
ルカの家の周りは水溜りだらけだが、風雨はおさまっていた。
「風が止んだけど、もういいのかなぁ・・・」
ルカは窓から顔をのぞかせ、つぶやく。
・・・たまに意地悪もするけれど・・・
・・・小悪魔系なの。気を抜いてるとやられるわよ・・・!
私のラストスパートが始まる。
“くるくるまーくのすごいやつ”のラストスパートが。
ついにメイコたちの家までも暴風域にはいった。
かつてない風速で、数々の家が壊れてきている。
・・・壊滅的なダメージだ。
「・・・ぜ、絶望だわ・・・どうしろって言うの・・・?」
「これは世界の終わりかもなぁ・・・・・・」
カイトとメイコは窓の向こうでがっくりと肩をおとす。
私の名が知りたい?あなたにだけ教えてあげる。
・・・・・・初音・・・・・・
未来までつれてってあげる・・・
あなたはまだ知らないんでしょ。
今から確かめてみて?
・・・・・・・・・クラクラする経験をさせてあげるわ・・・・・・・・・
くるくるまーくのすごいやつ・後編
前編のつづきです。
ぐだぐだすんません><
ご指摘等お待ちしています。
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4/4 BPM133
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背、伸びてるね
知らないリングがお似合いね
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言葉はすっかり意味ないもんね...ゼロトーキング(Lyrics)
はるまきごはん
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