「あ、スマーフだね、これ。かわいいね」
にこにこ笑って、霧雨さんは、棚に置いてある人形を指さす。
「どう?最近はー。いいお仕事、してるー?」
雑貨店「ゆっくり」に、ぶらりと現れた彼女に、店主のゆくりさんは尋ねた。
「うん、それがね!」
目を輝かせて、霧雨さんは言う。
「ちょっと、まとまったお金が入る仕事が来たの」
「あらー、どんなー?」
ゆくりさんの問いに、彼女は答えた。
「雑誌のオマケに“バッグ”がついてる、ってもの、見たことある?」
「うん!あるわよー。本屋さんで、よく見るわ。イラストとか、言葉がついた、シンプルなバッグでしょうー?」
「それそれ。こんど、そのバッグの、デザインをしたのよ」
「あら、どんなバッグ?」
霧雨さんは、指を立てて言う。
「私が作ったオリジナルでね。“ハミング”っていう絵なの」
「ハミング?」
「うん、毎月、シリーズで、雑誌のオマケのバッグに描くのよ」
彼女は、にこにこして言った。
「それでね、今、原画展をやってるの。“ギャラリーゆうひ”で。最新作の、“ハミング”の絵もあるから、見に行ってね。じゃあね!」
そう言うと、彼女は店を出ていった。
●ルカさんの雑貨に似てる...!
その週末に、ゆくりさんは“ギャラリーゆうひ”に寄ってみた。
近くで仕事の打ち合わせがあったので、ちょっと足を伸ばしてみたのだ。
ギャラリーの中には、霧雨さんの描いた、いろんなイラストが並んでいる。
「あらー、これ」
ゆくりさんは、ある絵の前で、足を止めた。
それは、“ハミング”という絵だった。
「この絵、どっかで見たようなー...」
彼女がそれに見入っていると、横に、店にいたルコ坊が近寄ってきた。
「そうでしょ。コレ、“メグ・ハミング”に似てるよネ」
ルコ坊は言った。
「あー、そうだわー!」
ゆくりさんは、ハッとした。
「あら、そうなんですか?」
そばで聞いていた、店長のモモちゃんが言った。
“メグ・ハミング”は、いま注目されている雑貨のブランドだ。
天使の姿の女の子のデザインが、かわいい、と雑貨好きの人に人気が出ている。
●もしかしたら...
ゆくりさんと並んで、絵を見ながら、ルコ坊は聞いた。
「ねえ、“メグ・ハミング”って、誰がつくってるの?」
ゆくりさんは答えた。
「ルカさん、っていう人よ」
そう教えながら、彼女は思った。
「うーん。もしかしたら、また病気が出たかナ~?。霧雨さんの“パクリ癖”の病気が...」
そんなことを考えながら、彼女がボンヤリと絵を見ていると、
ルコ坊が言った。
「どうしたんですか?ムズカシイ顔しちゃって」
ゆくりさんは、フッと、われにかえった。
「あ、そうね~」
「楽しんで、ゆっくりしていってくださいな」
ルコ坊が笑って言う。
「そうね~。でも、ゆっくりしたいけどー、どっきりしちゃったのよ~」( ̄▽ ̄;)!
(Part2に続く)。
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考え過ぎて馬鹿になってはいけない
所詮僕らは人間だ
硝子の破片を丁寧に拾っていては
誰だって生きづらいだろう...publicdomain

Kurosawa Satsuki
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