注意!!
この小説は百合物です。(ルカミク?)
以前書いた「magnet(磁石)ヨーツベPV勝手に解釈」の番外編、ルカ視点になります。
現時点で最後まで書き上がってない上に、かなり長編になりそうな小説です。
正直続くか分かんないw
それでも許してやるよ、って方はどうぞ下へお進みください。
無理無理って方はバックプリーズです。
一応前置き。
この小説は流星(minato)P様の「magnet」、それをPVにされたsyllogysm
様の動画を勝手に解釈して書いた作品です。
番外編(ルカ視点)
中高一貫学校の高校に入学したての頃だったと思う、笑顔で公園を自由に駆ける浅葱色の髪をした少女を見付けたのは。
綺麗で愛らしい笑顔を振り撒く彼女はまるで蝶が花畑を飛び回るように見えて、私にはとても眩しかった。
その時一瞬で恋に落ちた。
あの時は気付かなかったけど、今ならそう思える。
私の心の片隅に小さな火が灯った瞬間だった。
私には将来の夢を考える権利なんて生まれた時からなかった。
母はオペラ歌手、父はジャズ奏者。
将来は必ず音楽関係の職に就く事。その代わり高校を卒業するまでは法律・道徳に反しない限り自由に過ごして構わない。
それが私と両親の間に交わされた約束だった。
私は高校を卒業すれば親の引いたレールの上をひたすら走り続ける列車に変わる。
束の間の、あと僅かの自由だ。
道徳なんて知ったこっちゃない。私はあの浅葱色の少女と親しくなりたい、彼女を手に入れたい。
日が経つにつれ心の隅に灯った火は炎へと変わり、私の心を焦がしていった。
でも、自分の感情をあの少女にぶつけるのが怖くて、拒絶されるのが怖くて、私は中々彼女に近付けなかった。
何でも良い、取っ掛かりが欲しかった。それでも彼女に近付けぬまま1年は簡単に過ぎ去ってしまった。
しかし、我慢した分だけ幸せはやって来るものなのかも知れない。
浅葱色の少女は私と同じ学校へ入学してきたのだ。
私は心を躍らせた。やっとあの少女と接点が持てる。
彼女の名前を知る事が出来る。
しかし、彼女を見る事が出来たのは入学式だけで、それ以来擦れ違う事も遠くから見る事も中々叶わなかった。
当たり前だ。
中等部と高等部では校舎が違う。グラウンドの敷地も違う。唯一の共有部分は特別棟教室だったが中学1年生が使う事は殆ど無かった。
終業時間も異なった為、接触する時間はほぼ皆無だった。
成す術も持たぬまま、更に1年が過ぎ去った。
もう時間が無い。まるで方羽を捥がれた蝶のような気分だった。飛ぶ事は許されない、だけど何かを残したい。
この1年で分かった事は、彼女の名前は「初音ミク」だという事。
浅葱色の髪は腰ほどまで伸び、それをツインテールにして毎日登校しているという事。
嗚呼、彼女の名前を声に出したい。あのサラサラで綺麗な髪に触れたい。あの華奢な腰を撫でたい。
危険だ・・・私。
もうどうせ時間なんて無いんだ。
私は玉砕する覚悟(2年貯蔵)を振り絞り、登校しようと通学路を歩く彼女の前に立ち塞がった。
「初音さん・・・少し話があるんだけど・・・」
出来るだけ笑顔で・・・出来るだけ笑顔で・・・
心の中で何度も繰り返す。
「巡音先輩・・・ですよね?」
「え・・・?私の事知ってるの?」
小さく頷いた彼女に動揺を隠しきれない。一体何を知っているのか・・・
既に私の心の内を知ってしまったのだろうか・・・?
「綺麗な髪の先輩だなって・・・少し前から気になってたんです。・・・ごめんなさい、お話ですよね・・・どうぞ」
可愛らしい笑顔を紅潮させて、ただでさえ可愛い笑顔がこれ以上ないって程に可愛らしく愛くるしくなる。
・・・私は今からこの笑顔を曇らせてしまうのか・・・
そう思うと悲しくなった。
それでも伝えなくては・・・
「あのね、こんな事言われて驚くかもしれない。軽蔑されるかもしれない。でもどうしても伝えたくて・・・」
無垢にも見える笑顔を私に向ける少女に罪悪感を覚えた。
「好きです。貴女の事。ずっと見てたの。一目見た時からずっと好きでした」
言い切った。噛まずに言い切った。彼女の目を見て言い切った。
変な爽快感、達成感が私の心を包んだ。
目を見開いて私を見上げる初音さんが目に映る。
「あ、ごめんなさい。ホントに・・・忘れて貰っても構わないわ。自己満足なの。その結果貴女を傷付ける事に・・・」
言い訳が口から勝手に転がり落ちてくる。
でも言い訳は最後まで言い切る事は出来なかった。彼女に・・・初音さんに抱き締められてたから。
「は・・・初音・・・さん?」
彼女の行動で私の思考は混乱に陥った。
「私も・・・先輩が・・・好きです」
頭が真っ白な画用紙になった気分だった。
そこに太いマジックペンで書き込まれる。
『私も先輩が好きです。』
理解するまでに暫く掛かった。
magnet(磁石)PV勝手に解釈【番外編】~1~
右手の平にガングリオン?という腫瘍?が出来てあまり書けなくなってしまいました、倉人です。
昔から手書きで絵や小説を書くのが好きだったもので、そのツケが一気に今頃になって降りかかってきたようです。
学生時代もテスト勉強は単語カードを作るよりも何度も書いて身体に覚えさせる派だったもので・・・・w
正直、この小説は迷いました。
時間軸とか色々可笑しな点は多々有りましたが私の中でmagnetの小説は本編だけで結構自己満足してしまっていたので^^;
それでもあの同じ時間を過ごしたルカは何を思っていたのか、ミクをいつから見ていたのか・・・
そんな事をぼけぼけと考えているうちに勢いだけでまた書いてしまいました。
許されない気持ちだと分かっているからこそ、慎重になる、でも伝えたい。
怖い、でも期待してしまう。
そんな思いが私はとても綺麗だと思うのですよ。
ジレンマに焦がされる人って私は大好きですw
さて、先にも書きましたが利き手である右手があまり長時間使えない状態なので取り敢えずノロノロと書いていきたいと思います。
もし、読んでくださってる方がいらっしゃいましたら気長に待って頂けると幸いです。
本編のみならず、番外編まで書いちゃってごめんなさい・・・(´Д`;)
一応本編第1話→http://piapro.jp/content/ui0swkqvkc1hqijv
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用事があるから先にミクちゃんの家に行ってます。朝ごはんもこっちで用意してるから、起きたらこっちにきてね。
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ミ「用事?ってなんだろ。起こしてく...記憶の歌姫のページ(16歳×16th当日)
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あくる
ご意見・ご感想
私の大好きなルカ様視点ですかv
手、気を付けて下さいね
今回も楽しかったです
2009/09/20 22:25:33