ひらひらと 揺れる 笹の葉に
手を伸ばす 幼いわたしたち
きらきらと 銀の光揺れる星空
見上げたあの日には もう戻れはしない

緑の川風 吹きわたるほとりに立ち
折った笹舟を 流れにのせた
わたしとあなたを 分かつ岩があって
笹舟回った 瀬の中で

あなたには もう会えないと
わたしは 知らなかった

ひらひらと なびく笹の葉に
きらきらと 銀のしずく落ちる
手を伸ばす わたしたちは空(くう)を切って
ただ雨に濡れた

緑の川風 吹きわたるほとりに来て
思い浮かぶは あの日のあなた

いまでも あなたは 待っていると
ただ 信じて

ひらひらと 揺れる笹の葉を
ちぎってわたしは舟を作る
あなたへ届けるため沈まぬ舟を
ながれに浮かべて
まっすぐに漕いでく

戻れないなら 進むだけさ
押し流す水に 祈りをこめて
わたしの 手には りっぱな櫂がある
あなたに追いつけと ふねを漕ぐ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

せをはやみ

あむあごさんに提供した歌詞で、初めて作った歌詞。
「和風」と聞いて無邪気に歌詞を作ったら、こんなのができました。偶然にも同じ和歌が発想の中にあったそうだけど、途中まで偶然を偶然とも思わなかったです。

閲覧数:549

投稿日:2012/01/07 15:10:47

文字数:418文字

カテゴリ:歌詞

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