生きていることはつらかった。
何度も死のうと思った。でもそんな勇気私にはなかった。
《後追い自殺に定評のあるみっちゃん》
『べちゃ!』
今日も私に雑巾が投げられる。
周りからクスクスという笑い声も聞こえてくる。
「あっ、ごめ~ん。そこにいたんだぁ~」
そう雑巾を投げてきた子が言うと周りから聞こえてくる笑い声が大きくなってきた。
私は耐え切れずに教室を飛び出した。
振り返るとゲロが出そうな気持ちになった。
前を向いても眩暈がした。
笑顔なんてとっくの昔に忘れていた。
わたしはただ、憎むことが好きになっていた・・・・
外に出てから私は公園に向かった。学校には戻りたくなかった。
公園に行くと昨日雨が降ったからであろう、砂場の砂が雨にぬれて泥になっていた。
この泥の中で生まれ変われるだろうか。私はふと、そう思った。
「やっぱり死にたい・・・」私はそうつぶやいた。
飛び降りようか、首を吊ろうか。
「そういえば私があの人にあったのはここだったな・・・・」
ふとそう思った。始めて私に手を差し出してくれた人。
でも私は嫌いよ、あなたなんて。
気がつくと私は1年前のことを思い出していた――
「はぁ、はぁ・・・・」
1年前私は今日のように学校を飛び出していた。
そしてこの公園にきた。
私は制服をまくりあげ自分の手首を見ていた。
無数の傷跡。リストカットのあとだった。
死にたい、でも死ねない。
「君なにしてるの?学校は?」
私は急いで傷跡を隠した。
「あ、あなたこそこんなところでなにしてるの・・・?」
「う~ん。学校サボってます☆」
何なんだこの男は・・・・。
「あなた人のこといえないじゃない」
「まぁ、正確に言うと不登校ってとこかな・・・。」
不登校ということはこの人もいじめられているのだろうか、ふとそう思った。
「ねぇ」
私が黙り込んでいると急に話かけられた。
「な、なに?」
「さっきの手首の傷ってリストカットのあと?」
「!」
さっき見られていたのか。どうしよう。ここは素直に言ったほうがいいのだろうか。
「ねぇ、そうなの?」
「あなたには関係ない」
「ま、言いたくないなら詳しくは聞かないけど」
助かった。詳しく聞いてくれば困るところだった。
「君名前は?俺はグミヤって言うんだ」
「わ、私はグミ」
「ふ~ん。グミか・・・。
グミ、俺明日もここにいるから何かあったらここに来いよ。じゃあな!」
「ちょ!」
そういうと、グミヤという男は帰っていってしまった。
「てか、いきなり呼び捨て・・・・」
《明日もここにいるから》
明日もここに来るのか。じゃあ、明日も会えるのかな・・・
そう思うと私はなぜか微笑んでいた・・・・
【自己解釈】後追い自殺に定評のあるみっちゃん1
初投稿です。
はじめまして、羅羅って言います。
初めて小説を書くのでいろいろおかしいと思います。
よかったらコメントとかよろしくお願いします><
コメント1
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ご意見・ご感想
日枝学
ご意見・ご感想
読んだ後に、作品の説明部分に書かれた「初めて小説を書くので」という言葉に驚かされました
これで初めて! 凄いと思います 続き期待してますよー
2011/06/23 23:08:48
羅羅
>日枝学さん
コメありがとうございます!とってもうれしいです^///^
ほんとですか!?ありがとうございます!!!
続きがんばって描きます^^
2011/06/24 16:11:43