台詞：むかーしむかし
　　　あなたの親やそのまた親の
　　　生まれてくるずぅーっとむかしのことです
　　　世は仮想旧世の真っ只中
　　　数多の帝國が自領を広げるため
　　　各国へと進軍するのが常でした
　　　その中で比較的平和なその国に訪れた悲劇
　　　たった一つのお触れから始まったそれは
　　　仲睦ましい兄弟を破滅へと向かわせたのでした

A)　　街外れに住む
　　　二人の兄弟
　　　知らない者がいないくらい
　　　それはそれは仲睦ましい兄弟でした

B)　　ある時国民に
　　　王からお触れが来た
　　　「危険な獣がいる
　　　退治した者には褒美を
　　　我が娘を嫁にしよう」

C)　　兄は情報求め酒場へと
　　　弟は鍛冶屋へ駆けて行く
　　　その途中で彼らの運命は
　　　二つに裂けた

Aサビ)小人は兄弟の片割れに
　　　摩訶不思議な杖を授けたが
　　　それはただ獣だけではなく
　　　彼の兄の心までも殺した

D)　　喜びも束の間弟は
　　　狂った兄の手で葬られて
　　　冷たい土の中で永遠の
　　　眠りに就き二度と目覚めはしない

C)　　兄は王子となり裕福な
　　　偽りの幸せを楽しんだ
　　　その時羊飼いが遣って来て
　　　骨笛を吹く

Aサビ)貴方が吹く骨の横笛は
　　　兄に殺された私の骨
　　　王子と成る為に我が兄は
　　　血の絆も捨てて魔物と化し

Bサビ)王の命で土に眠ってた
　　　弟は漸く日の元へ
　　　罪人と成った王子様は
　　　暗く深い水に呑まれて消えた