そうして、打ち合わせが始まった。神波と彼のミクは仮想空間上の会議スペースにアクセスしていた。神波がざっと見える範囲を確認するだけでも、相当数の参加者が見える。ボーカロイドは全て初音ミクだった。
「…、よし始めるぜ」
会議スペースの中央には、一人の男性がいた。彼のP名はホワイアンスPで、今回のバースデーソングの企画の主催だった。彼は今回の打ち合わせの出席状況が表示された部分から、出席状況を確認していた。
「今日は、メロディと歌詞パートの割り振りについてだ」
そういうホワイアンスP。今回のバースデーソングは、サビは参加する初音ミク全員で歌い、それ以外は歌詞パートとコーラスパートに分けられる。参加する初音ミクが一万人とあまりにも多いため、初回の打ち合わせで、一人一人が歌うパートを用意するのは非現実的だと判断したと、ホワイアンスPから説明があった。それは、今回の企画の参加者の数を考えると仕方がないと神波と彼のミクは考えていた。
「まずはメロディだ。…まずは歌詞入りバージョン」
そういうホワイアンスP。そして音楽と歌詞とミクの歌声が流れ始める。歌っているのは彼の初音ミクだった。
「今のような感じで歌って欲しい。…次に歌詞なしバージョン」
次にメロディと歌詞のみが流れる。
「…とまあこんな感じだ。そして、次は各ミクちゃんのパートの割り振りだ」
すると、神波と彼のミクの前に先ほど表示された歌詞が現れる。歌詞は、全員で歌うパート、神波のミクが歌詞を歌うパートやコーラスを歌うパートの三つが色分けされて表示されていた。
「以上が割り振りだ。この曲のメロディーと、俺のミクがどう歌ったかのデータも送るから、それを参考にきっちり練習してくれ。今回出られなかったPやそのPのミクちゃんにももろもろのデータは送っとく。…それじゃ、質問タイムと行こうか」

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初音ミクとバースデーソング 3節

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投稿日:2017/08/30 23:52:49

文字数:773文字

カテゴリ:小説

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