嗚呼、愛しい御主人様
私の願いを聞いて―

無機質な部屋の中
私は生まれた
目を開けると広がる
ハジメテの世界

何もかもが命を
持ってる気がして
そんなはずもないのに
見とれていたの

生まれたての私に
そっと口付けながら
「おはよう」と囁いた

嗚呼、愛しい御主人様
私の名前はなぁに？
優しく名を教える
貴方を愛する為に
生まれたのかしら？

生まれてね知ったコト
私の存在理由（いるいみ）
歌うだけの小鳥でも
別によかったの

なのにどうしてなのよ
胸は高鳴り
言葉では表せない
おかしな気持ち

貴方に触れられたら
頭がくらくらする
もう倒れちゃいそうよ

嗚呼、壊れちゃったのね
私は故障（バグ）をおこした―
こんなの間違ってる
頭では分かってるの
でも止められない

私を道具と見る貴方
そんなコト知ってるわ
だけど私は愛してる
わがままかもしれない

嗚呼、愛しい御主人様
私の願いを聞いて―
ハジメテのキスくれた
貴方のコトが好きなの

嗚呼、大好き御主人様
私の想いを聴いて―
貴方の為に歌う
特別な純愛歌に
答えて欲しいの！