真っ黒画面を見詰めたまま
遠い世界にうつろう虚ろ
ふと我に返ったなら
見覚えの無い現実転がる

真っ白頭を抱え込んで
浮かぶ言葉に血迷う迷い
意図底に仕舞ったなら
何とかなるような気がしている

甘え放題空想妄想に馴れ親しんで
与えられたその武器は
やっぱり役には立たないな

嘘じゃあない本当だよ
何にも知らない知らない知り得ない
どうぞ奥まで突っ込んでよ
何色の世界染まりますか

関係ない在り得ない
何かが足りない要らない遣る瀬無い
どうぞ奪ってありったけを
全部全部塗り潰して

真っ青素肌に互い違い
冷めた思考は快感遺憾
ひと時に振るったなら
見境も無く次々転がす

真っ赤な笑顔で継いで接いで
焦げた時間は凍って折って
音洩れに埋まったなら
どうにかやれそうな気がしている

つまり壮大空論妄言に衝き動かされ
齎された恩恵は
さっぱり助けにならないな

僕じゃあない誰かだよ
こんなに嫌われ嫌われ嫌われて
どうぞ今直ぐ引ん剥いてよ
何色のこころが視えますか

心配ない意味もない
こんなに圧されて弾かれ嘲笑われて
どうぞ汚して思うがまま
全部全部遣い回し

どうなったって構わないんだ
「最初から何も無かったから」
無料同然の科白口遊んで
翳りゆく部屋でひとり踊る

嘘じゃあない本当だよ
何にもしてないやれない起こせない
どうぞ最後に吐き出してよ
何色の痛みをくれますか

関係ない何も無い
僕には中身も外見も存在意義さえも
どうぞ騒いで飾り立てて
全部全部流行り廃り