「う…」

痛い。
頭がずきずきする。
僕は…倒れたんだっけ…?
ちょっと記憶が曖昧だけど、そうだった気がする。

「KAITO先輩?」
「ん…?って、ミクちゃん!?」
「MEIKO先輩から聞きました。KAITO先輩が倒れて…今医務室にいるって」

…言われて気付いた。ここは会社の医務室だ。
そうだ…僕はミクちゃんのライブが終わった後、会社に来て…めーちゃんと話して、ボイストレーニングを…してたんだ。

「お見舞いに…来てくれたの…?」
「はいっ。だって、私先輩の事が心配で…歌なんか歌ってられなかったんです」
「そう、なんだ。ありがとう」

…ミクちゃんは優しいな…。
こんな純粋な娘、他にいないんじゃないんだろうか。
一瞬期待してしまったが、そんな気持ちをミクちゃんに抱いてしまうのは汚らわしい気がして、僕はミクちゃんから視線を逸らした。

「…それに」
「?」

ミクちゃんが再び、口を開いた。

「私、KAITO先輩のことが…」

「…え?」

「…なんですっ」

…大事な部分が聞き取れなかった。
急に声にミュートをかけたような。
…ミクちゃん…まさか…

「だから…いてもたってもいられなく…て…」
「ちょっと待って!…今、す…」

「ここにいたのか、ミク」

「が、がくぽさん…っ!?」
「スキャンダルになったらどうするのだ。帰るぞ」
「い…っ」

急にがくぽさんが医務室へと入ってきた。僕らの会話が途切れ、そして…
がくぽさんは、ミクちゃんの腕を強く掴んだ。
…ミクちゃんの目に、涙が浮かぶ。抵抗する。…でも、敵わない。
がくぽさんに無理矢理手を引かれ、ミクちゃんは…

「か、いと…せんぱっ…ごめん、なさい…っ」
「み、ミクちゃん…」

***

…結局、ミクちゃんはがくぽさんに強制的に連れていかれてしまった。
…もしかして…がくぽさんは…ミクちゃんの事が…?

…そして…僕は…





…期待、していいのだろうか?
ミクちゃんが…僕の事を好きだって…

期待しても、いいのだろうか?

…わからない。けど、ドキドキが止まらないよ。



「…すき…」


―続く―

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

初音ミクにみくみくにされた件について。中編

こんばんは!お久し振りですかね?KIYOIです。

ようやく初音ミクに~の続編を上げる事ができました…
途中色々追加したりしたので、繋がりがおかしい所があるかもしれません(><)←
自分で見直してみたらかなりおかしい所が…ううう
特にがくぽが入ってくる所…
一応直しましたが…また修正して上げ直すかもです。

これ、中編って書いてますがまだまだ続いてしまうような気がします←←
次回…後編で終わらせられるよう頑張ります…

読んで下さった方、ありがとうございました!
毎回駄文で申し訳ないです…orz

閲覧数:124

投稿日:2009/11/11 22:04:28

文字数:898文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • ぐんそう

    ぐんそう

    ご意見・ご感想

    こんばんは、きょあです☆

    三角関係…ミク姉の取り合いですね(>ω<;)
    この後が気になります!!!!!

    全然駄文じゃないですよ!!
    次も頑張って下さいp^^q

    2009/11/11 22:57:38

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