瞼の裏のアトリエ、光のカーテンは夜を包む
君に見えなかったはずの風景が、そっと瞼の裏を浸していく様を
君と見たこと、忘れたまま
光を失って久しいその眼は、セピアの映像に縋りついていた
君の手をとって逃げようとした、僕の背中を呑みこんでゆく
でも、君は笑った?
君に見えなかったはずの風景がそっと白いキャンバスを汚していく様を、僕は見ていた
それまで忘れていたはずの記憶を拾って夢を組み立てていた、君の見ていた光の跳ね返りを!
あの日見たんだ、瞼の裏側でさ
想像力が悟性の手を離れるのを
光を失った彼らを待つのは、夜に溶けるような漠たる不安で
輪郭は疾うにぼやけ始めていた、崩れ落ちた空に
「もう戻れない」と記憶の海で君が沈む様を見た
「今は何を見てるの?」それすらも言えないで、目を細め笑った
僕が知らなかったはずの風景にずっと浴槽のように浸っている、君の手に触れたかった
そこから溢れ出した感性の洪水と鳴り止むことない表象の躍動が、耳に張り付いたまま
「さようなら」を
君に見えなかったはずの風景がそっと、白いキャンバスを汚していく様を、僕は見ていた
それまで忘れていたはずの記憶を拾って夢を組み立てていた、君の見ていた光の跳ね返りを!
あの日見たんだ、瞼の裏側でさ
想像力が悟性の手を離れるのを
瞼の裏のアトリエ、光のカーテンは夜を包む
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sume_red
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2016/05/17 18:52:53