『じゃまけんっ! ~望嘉大付属高校 ジャマイカ音楽研究会~』session:17

投稿日:2012/11/19 19:15:03 | 文字数:3,774文字 | 閲覧数:100 | カテゴリ:小説

ライセンス:

原案者:七指P 様
お預かりした設定を元に書かせて頂いております。
拙いながらではありますが、楽しんで頂けたなら幸いです

今回からやっとこさ文化祭編
っても実体験からしか日程ネタを引っ張り出せず
引っ張り出すにしても本気で学祭の記憶がない人
どれだけ興味を持たなかったんだろう、私・・・
実際に昔歌った合唱曲を引っ張り出してみた
他にもあったんだけど単純に忘れた
合唱曲ではないけれど、「風に吹かれて」も好きだったなぁ
交流科のゴスペルも実際に歌った「天使にラブソングを」劇中で歌われている曲がイメージにある
あと見てる時と待ってる時のあの時間って、何か無駄にムカつくよね
暇で
そんなこんなな感じを入れてみた( ̄ω ̄)
何て元も子もない・・・;
3年ズは書いてて楽しかった☆

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TEXT
 

『じゃまけんっ! ~望嘉大付属高校 ジャマイカ音楽研究会~』session:17


「忙しないわよね~」
芽衣子がふと溜息を吐く様に呟いた。先日の体育祭の総合優勝は国際交流科、特別最高点賞は2年A組。部活優勝は言わずもがな、ジャマ研が断トツだった。ジャマ研は今日も慌ただしかった。
「仕方ないだろう、これが最後だしな。おい、メイ、それ取って」
「はいはい」
部費増額が叶ったため、それを利用して部活で使う楽器のメンテナンスと楽譜やCDを買い足した。
「あ、そうだ。留佳、枠どうなった? 」
「あぁ、あれなら盗られたぞ」
「何で言わないのよ~」
「「せんぱぁ~~~い」」
凛と漣が仲良く箱を運んでくる、その中には布や画材が入っていた。
「漣、こっち」
久美が手を振りながら双子を誘う。久美は拍と一緒に花飾りを作っていた。
「おい、石川。一応オレ用事あるんだが」
「あんれぇ~、アレで手ぇ打つって言いましたよねぇ~? 」
双子に続いて部活に姿を現したのは岳歩と未来、手には木板やペンキなどが下げられている。先日ジャマ研は文化祭の1日目の舞台枠を抽選の結果得ることが出来なかった。しかし結果が出る前から、それが無理だった時のために3日目の外のタイムテーブル舞台枠は先に獲得していたのだ。その為に看板や装飾のための小道具を制作していたのである。
「留佳先輩~。演劇部の衣装班からぶんどってきましたよ~」
「おぉー、未来。thanks~☆ 」
「んじゃ、芽衣子先輩ヨロシク~♪ 」
そう言って未来は持ってきた箱の1つを芽衣子に手渡した。
「斉藤、この板とペンキ缶どうすんだ? 」
「あ、先生スミマセン。そこに置いといてもらっていいですか」
「はいよ」
岳歩は言われた通りに木板とペンキ缶を近くの机の上に置くと、すぐに双子が近寄ってきて何やら相談を始めた。全体を見渡してみると役割の分担が見えてくる。久美と拍は飾り作り、凛の漣に未来は看板作り、留佳と櫂人はスケジュール調整。芽衣子は未来に手渡された箱の中身を出して確認する、中身は未来が演劇部からぶんどってきた衣装だった。
「あ、芽衣子先輩が繕ってくれるって聞いてたんでそのまま貰ってきましたけどよかったですよね」
「・・・ワタシはそんな事を一言も言ってはいないわ」
そう言いながらも1つ1つ衣装を丁寧に確認していく。
「どうせ留佳でしょう」
「言いがかりだ。言ったのは櫂人だぞ」
「・・・え」
櫂人はスケジュール調整に集中しているフリをしてどこ吹く風といった感じだった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

準備はその後バタバタしながらも文化祭までに終わることが出来た。
文化祭初日は国際交流科の方にある大きい交流会館で行われる。この日は合唱コンクールがメイン。合間合間に有志による舞台発表が織り込まれていた。
「あーあーっ、つまぁーんなぁーーーい」
「未来ちゃん、声大きいよっ」
「だぁってぇ~~~っ」
会場は学科関らず学年で席が決められている。全校生徒が会館に集まる中、未来は座席にダラケてとてもつまらなそうにしていた。
「なぁーんーでぇーカメラとかの持ち込みが禁止なのよぉー! 新聞部とアルバム委員だけとか反則じゃんっ。これじゃ折角の思い出残しも出来ないじゃない!! 」
―――それは商売が出来なくなるのが悔しいだけじゃぁ・・・
合唱コンクールは3年を除いて1・2年が中心となる。課題曲と自由曲の2曲で、学年ごとに課題曲は決まっていて、自由曲は各クラス配られたリストからの選択し、他クラスと被った場合は抽選で決定することになっていた。
「ま、今日はいっか。メインは明日だしね~」
2日目の明日は3年の演劇公演。毎年この日は各界舞台関係者が時間を作って足を運ぶ。そのほとんどが学園OB・OGだ。演劇部3年にとっては最大の売り込み場となるため、各クラスの演劇部員の指導は毎年かなり度を超したもので有名である。
「そういやぁ芽衣子先輩も何やらその話振ったらゲッソリしてたわね」
「端役だけど凄く大変って言ってたよ」
ふ~ん、と気のない感じで返事をした未来はそのまま椅子の埋まる様に座ると、更に退屈だといわんばかりにジタバタし始め、拍はそれを横で苦笑いを浮かべながら諭していた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

合唱コンクールは普通科1年から順々に始まった。一番の見所は国際交流科の1・2年で、海外留学生も居る事から英語歌詞のゴスペルなど毎年そのパフォーマンスが注目されている。
「そういえば久美って確か中学の時、合唱部って言ってたわよね? 」
「あぁ、拙いながらピアノ伴奏をしていたと聞いているぞ」
「まぁそうでないとうちでキーボードやってねぇだろ」
3年勢は大人しく席でコンクールの始まりを待っていた。留佳に至ってはまるでそこだけが王座の様な出で立ちで堂々と座っている。遠くの方で何人かの男子がチラチラと留佳の方を見てはにやついているのが見えた。留佳は性格に難があり過ぎてなかなか気付かれないが、ただ何もせずにそこに居るだけなら誰にも引けを取らぬ美少女なのだ。ましてやその姿・態度からたしなめて欲しいと密かに願う男子も少なくない。男子達の視線に気付いた櫂人は反対側に座る芽衣子を見た。
「ん、何? 」
不思議そうに尋ねた芽衣子の背後からは芽衣子をチラ見する男子と、櫂人を憎らしげに睨む男子達の姿があった。
「何、どうしたのよ」
櫂人の視線の方向に何があるのかと芽衣子も辺りを見渡すも、その視線には気付いていないらしい。
再び留佳の方に視線を戻すと留佳は暇そうに髪の先を三つ編みにして遊んでいた。
2人を横に櫂人は1人、
―――だから俺は端でいいって言ったんだ。
「何よ、どうしたのよ櫂人」
「・・・なんでもねぇよ」
怪訝そうに櫂人を見る芽衣子、その横で留佳は目を辺りに走らせる。何人かの女子が小さく黄色い悲鳴をあげながらこちらを盗み見ているのが見て取れた。留佳は横に居る2人に目を向けると、
―――・・・だからお前は鈍いというのだ。
ふぅっと留佳は溜息を吐くと、再び手元の髪に目を戻した。その時会場は暗くなり、合唱コンクールは静かに幕を開けたのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

トップバッターの1年A組が舞台に姿を現した、その中には久美・漣・凛の姿もある。
「おや、荒巻先生。彼女、森園さんは伴奏ではないのですか? 」
岳歩は観覧席の端の壁側に立って、会場の見回り係をしていた。ちょうどそこに舞台裏から戻ってきた氷川先生とばったり会ったのである。
「あいつの伴奏は人並みですから。今年はあいつより巧い伴奏者が居たって言いますし。まぁ消去法でしょう」
次々と並んでいく1年A組。久美が最後に舞台に現れ、ピアノの前に座った。
「あれ、伴奏みたいですよ」
「そういえば1年の課題曲は何でしたっけ」
「えっと・・・確か・・・大地讃頌、だったと思いますけど」
そう言って氷川先生は手元にある今日のプログラム表を確認した。そこには確かに『1年課題曲・大地讃頌』と書いてあった。
「・・・あぁ、だからか」
「・・・? 何がですか」
「次の自由曲ではあいつ、多分伴奏変わりますよ」
その言葉通り、課題曲が終わった後で久美は伴奏を他の生徒と入れ替わり、双子の所へ移動していった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「グミッちゃん凄いね~っ。アタシピアノなんて出来ないよー」
「ほら凛っ、喋るなって」
小さく笑いながら久美は凛の横へ移動した。その向こうでは漣が凛を諌めている。
「あ、2人とも。始まるよっ」
久美が伴奏の音を捉えて双子に前を向く様に促す。会場にピアノ音色が響き渡っていく。1年A組の自由曲は『新しい世界へ』
此処最近は宇多田ヒカルやMISIAなどJ-POPからの合唱曲が増えていて、そういった曲は競争率が高い。1年A組もその競争に負け、第2希望『新しい世界へ』と第3『心の瞳』で他のクラスと接戦した末、この自由曲に決まったのである。
『新しい世界へ』は1987年に作られたまだ新しい楽曲で、ノリの良い明るく前向きな合唱曲だ。
混声4部の綺麗な合唱が会場に染み渡っていく。途中クラスパフォーマンスでリズムに乗りながら手拍子で会場の気を誘った。曲が終盤につれ、テンポはどんどん明るくなり、会場の盛り上がりを助長していく。
「さぁーっ・・・」
最後のサビの一節で伴奏が一瞬止まった。そして久美のソロが会場に澄み渡る。
一節が終わるタイミングに合わせて伴奏が復活、そのままラストの一節をクラス全員で斉唱していく。伴奏がリズム良く切れのいい終わりで、次の瞬間会場は歓声で包まれた。
舞台袖に下がりながら、凛が久美に抱きつきながら凄い凄いとはしゃいでいた。
―――贔屓目で見る訳じゃ無いんだけど・・・
前を行く2人の背中を見ながら、漣は自分達のクラスは優勝するだろうなぁと感じていた。ついでにこの後歌う学年はやりづらいだろうなというのも・・・。
漣が働かせた勘の通り、この年の合唱コンクールは国際交流科のゴスペル合唱を差し置き、普通科1年A組の断トツ優勝だった。

to be continued...

どうぞ宜しくお願い致します。

作詞させて頂ける方、一緒にコラボもしくは活動してくれる(作曲・絵・動画)方、気にかけて下さいましたら気軽にお声かけ下さいますとうれしいです。
拙いながら尽力させて頂きます。
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