#65「迷惑」
僕とミクが孤児院に戻ると、多くの子供たちが僕を温かく迎えてくれた
「おかえりー」
「お医者のおにいさん、一緒にあそぼー」
そして、あの二人が僕を見て、一言ずつ
「おかえりなさい。カイトさん。……その様子じゃ、もう心配いりませんね」
リンちゃんが二コリと笑う
やはり、僕は感情が顔に出やすいらしい
リンちゃんに見抜かれている
「まったく……あんたのせいで、俺がこいつらの世話して……とんだ迷惑したぜ」
レンはそういうと二階にのぼって行ってしまった
「もう、レンったら……でも、カイト兄のことを一番心配してたのは、彼なんだよ」
ミクが二階のレンに聞こえないように小さな声でそういった
「レンが?」
僕には今一つピンとこない
「そうだよ。今回だって……
『ミク姉なら、あいつの行きそうなところわかるだろ!ここは俺と、マイにまかせろ!』
って言って、率先して義弟妹たちの面倒をみてくれたの」
ミクがくすくすと笑って言った
「それにカイト兄が、マイちゃん……じゃなかった、リンちゃんといなくなった時だって……
『この村の医者はあいつだ!かわりなんていらない!』
『見つからないはずないんだ!あいつがそう簡単にくたばるはずがない!』
なんて言って、落ち込む私たちを励ましてくれた」
ミクが近くにいた眠そうな幼い義弟を抱き上げる
「レンは……優しいのよ」
ミクは抱いている義弟の背中をぽんぽんと叩きながら、僕の方をみて笑った
「うん。そうだね。あとでレンと話してみるよ」
僕はレンの知らない面を知った気がした
僕が自分の部屋に戻って、ベッドに腰掛けると同時に、ドアがノックされた
返事をすると、中に入って来たのはリンちゃんだった
僕はリンちゃんに椅子に座るように促す
「リンちゃん……どうしたんだい?」
この光景は、数日前にもみたなとか思いながら、リンちゃんに話しかける
「やっぱり、ここの人たちって温かいですよね」
リンちゃんが笑っている
「ミクさんは優しいし、レンさんだって、義弟や義妹たちに慕われていて…………みんな、よそ者の私にも隔たりなく接してくれる……ほんと、嬉しいです」
なんだろう……笑顔のリンちゃんに寂しさが感じられるのは……
「ねぇ…カイトさん。私、人間に見えますか?変じゃないですか!」
リンちゃんの突然の質問に、僕は驚く
「うん、人間にみえるよ。それに妖精だって、人間だって、気持ちは同じだって知ってるしね」
「……そうですか、よかったです」
やはり……今日のリンちゃんは少しおかしいような気がする……
不安なんだろうな……だから、少し無理して元気にふるまっているような気がする
次の瞬間、リンがぐらりと揺れて、椅子からドサリと落ちた
「リンちゃん!!」
僕は急いで、リンちゃんに駆け寄って抱え起こす
「……大丈夫です……ちょっとめまいがしただけですから……」
そういうリンだが、額をさわるとかなりの熱があった
僕はリンちゃんを自分のベッドに寝かせ、ミクを呼んだ……
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ご意見・ご感想
Turndog~ターンドッグ~
ご意見・ご感想
…猛烈に嫌な予感がするよリンちゃん!?
謎の高熱…
まさか…『アレ』じゃないだろうな…?
『アレ』だったら作者を恨むz(おいこら黙れボケ
2012/09/16 00:10:35
しるる
そんなことしたら、色々終わるから、そうならないww
リンちゃんの苦しむ姿なんて見たく…………あ、いや、少しみたいかもww
2012/09/16 21:36:28
イズミ草
ご意見・ご感想
おおおお!!!
レン見なおした!ww
そのツンデレがいい味出してますよww
おお!
まだ終わらないんですね!
ひとまず、よかったww^^
2012/09/15 12:35:21
しるる
レン君にもう少し出番を!という声が聞こえますww
でも、なぜかミクちゃんやリンちゃんの出番が増えるのが私の傾向ww←
2012/09/15 13:39:12