ようこそ!、きのこ駅前商店街へ! 第8話 夢

投稿日:2010/03/02 17:37:29 | 文字数:3,823文字 | 閲覧数:446 | カテゴリ:小説 | 全4バージョン

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☆オリジナル作品第2弾である、「ようこそ!、きのこ駅前商店街へ!」の第8話です。
☆今回は2シリーズ通して、今までの中で、一番長い話です。長文になり、恐縮です。
☆さぁ、ルカさんの、“最後の決断”とは!?。

第1話:http://piapro.jp/content/gd0jb59ytd308t92
第2話:http://piapro.jp/content/0a4lbg5h8w17bo26
第3話:http://piapro.jp/content/tgh0ul4dkragiduz
第4話:http://piapro.jp/content/92pp7g2rnd88oid3
第5話:http://piapro.jp/content/jfzky2abv7r9bg4w
第6話:http://piapro.jp/content/7klfje2avf08g84a
第7話:http://piapro.jp/content/4ip3xev6rmkrd6dt

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TEXT
 

<ようこそ!、きのこ駅前商店街へ! 第8話 夢>

(支配世界・木之子神社前)

め~こ人形:こ、ここが、リンさま、レンさまがいる、きのこじんじゃです。
がくぽ:案内ご苦労。
ミク:や、やっぱり、案内が終わったら・・・。
カイト:僕たち、お払い箱ですか?。
め~こ人形:(((( ;゜Д゜)))

がくぽ:いや、地の世界から来た“君たち二人”と、天の世界で作られた“め~こ人形”には、それぞれの世界の代表として、これからの展開の“証人”になって欲しい。僕たちは君たちに一切手を出さない。代わりに、君たちは、これから一切、僕たちやリン&レンに協力しないで欲しい。君たちは“第3者”としての立場を守って欲しいと思う。いいかい?。

3人:はい。

がくぽ:協力感謝する。準備いいかい?、ルカさん?。
ルカ:はい、遂に最後なんですね。
がくぽ:ああ、「天」の世界の守護神、リンとレンだ。あ、おそらく彼らも私と同じような事を考えているだろうから、その分霊刀は鞘に納めていて良いよ。私もむやみやたらに剣を抜くつもりはない。そういう動作をするつもりもない。
ルカ:わかりました。

がくぽ:では、行くぞ!。
ルカ:はい!。

(支配世界・木之子神社・リン&レンの制御エリア)

リン:到着おめでとう、『地』の者達。
レン:ここが終点だ。

二人は“その場所”に腕組みしながら並んで立っていた。

ルカ:な、何ここ!。神社じゃなかったの?。機械とモニターだらけじゃないの!。
がくぽ:支配世界側の商店街のここで、商店街の全員を監視し、商店街から出ない事を含め全ての制御をしていたわけか。

リン:そう。ここが、私たちの大本“鏡音の霊木”の裏世界、天の世界の制御エリア。
レン:モニターは切り替え式だが、あの商店街のほぼ全員分、映し出せるようになっている。結界で見えなかった、がくぽ、お前の店内を除いてな。

ルカ:マ、マスター!!!。
レン:ルカさん、何故“ココのこと”に疑問を抱いてしまったんですか?。商店街は平和その物だったでしょ?。ここでの貴方達の生活はここで制御しているから、なんの問題もないようにしているんですよ?。私の喫茶店で働く貴方は、活き活きしていましたよ?。貴方だけじゃない、商店街の住人達は、何らかの行動を起こして、人間らしい生活をおくっていたんですよ?。

がくぽ:地の世界という、自分がいた場所から引き離され、ここに囲い込まれて制御されて生きている人間の生活の、どこが“人間らしい”というのだ!。

リン:それはここにいる住人の“各自”が個別判断することであり、“あなたの考え”が全てではない。・・・そうそう、“推測好き”のあなたからルカに伝えられた、“私たちの事”、の中で推測部分があったはずだから、まずそこを“上書き修正”しておかないと、ルカさんの“最後の決断“に公平性を欠くことになるわ。
レン:異論はないな、がくぽ。これは我らも持っている、当然の“権利”だ。
がくぽ:いいだろう。では、ルカさんからお前らに質問して貰う事にする。ルカさん?、私から聞いた話の中で『推論、憶測』になっていた部分をピックアップして、彼らに訊いて情報を得て欲しい。いいね?。
ルカ:はい。

ルカはがくぽの話を思い出しながら、“該当個所”を抜き出して、質問していくことにした。

***

ルカ:ではまず、推測部分を含めて、あなた達の“存在の真実“を聞かせて。

レン:僕たちは、「10年前」、ここが出来た時に、あの2本の銀杏の木から『天の世界の守護神』として人間の姿で、ここに誕生した。というかそれ以外考えられない状態で、二人とも目が覚めた。目の前に立っていたのは、10年前の時点での“商店街の建設計画書”が張ってある立て札と、作りかけのアーケードの入り口と、この神社と、駅と、駅へ通じていた道路だけ。あとは更地。
リン:それが私たちが知っている“私たちの事”。

がくぽ:たったそれだけなのか?。

リン:それだけ。あなたは私たちを半分敵視しているけど、こっちだって色々あったのよ。守護神だから歳を取らないけど、人間として生まれたのだから、当然こんな状況なら“寂しい”と思うわよね。

ルカ:そ、そうです!。次の質問です!。私はここへ“来てしまった”のですか?、やっぱり、“寂しい”と思っていた、あなた方に“連れてこられた”のですか?。

リン:がくぽは、“私たちがココを充実させるために、あなた達をここへ誘導して連れてきた“、と語ったのですね。
レン:それは違うよ。僕たちは、地の世界から人をここへ誘導する”能力“を持っていない。

がくぽ:なに?。じゃあここへ人を誘拐してきたのは、一体誰なんだ?。

リン:知らないわよ!。その手がかりになるか解らないけどエピソードはあるわ。誕生して困っていた私たちは神社へ行ったわ。そうしたら突然、今のこの“支配世界”に変化して、この制御室にいました。モニターにはなにも映らなかったんだけど、コンピューターで合成したような声で、連絡があったの。『声:これからどんどん、人がここに来るから、“開拓村を発展させる”ように頑張って欲しい』、って。
レン:僕たちは、その言葉の通りに、“自然にここに来た人”、を歓迎し制御することで、この商店街を今のようにしてきたんだ。
リン:それと商店街の発展は、私たちの制御が全てではないの。ここに来る人は皆、フロンティア精神旺盛だったの。だから商店街から出なくて良い生活の部分だけ制御する程度で、皆“自分の意志”でここをこうしていってくれたわ。決して“私たちの策略”じゃないの。

ルカ:じゃぁ次の質問。ここに来る途中、何人かの“刺客”と戦闘したわ。あれはどういう意図で、し向けたの?。

レン:あれは君たちのデータを取るためだけに使った。あなたとがくぽの“予想”戦闘力から考えて、まず勝てると思っていたからね。特にルカさん、君の成長には驚いているよ。
リン:データだけど、私たちはあなたを疑ってなかったの。だから、あなたが気づく前までは、それほど細かくデータを得ることもしなかった。がくぽの店内は結界で見えなかったから、こちらもデータが0に近かった。
レン:しかし、命に関わるであろう戦闘をさせてしまったことは、素直に謝る。
リン:ごめんね。

ルカ:では、最後の質問。これはこれまでの話から90%わかるけど、あなた達がこの世界を地と天にスプリットしたわけではないのね?。

リン&レン:違います。
リン:わかると思うけど、スプリットされたこっちで私たちは生まれたんだから、
レン:当然、僕たちは“スプリットした張本人によって生み出された”わけだよね。その張本人は私たちもがくぽも知らないわけだ。

がくぽ:それには同意する。私も知らない。

レン:よし。では、話を進める事にする。ルカさん、がくぽ、ここからは、核心に迫る内容だから、真剣に聞いて欲しい。
ルカ:はい。
がくぽ:わかった。私も初志は“話し合い”だったからな。

レン:これはこちら側の調査結果なのだが、ルカさん、貴方の天の世界への影響力は、ここの住人や私たち、そしてがくぽをも越えているんだよ。影響力とは、ここの事象への干渉力、人々と関わる社交性とカリスマ性、他数多くのステータス全てを意味する。
リン:そして、ルカさんがここの秘密に気づいたことで、商店街を支えている“天の律”がぐらついてしまった。つまり、ここの世界が極度に不安定になってしまったのよ。だからこそ、商店街全部を巻き込んだ、この“支配世界”をこんな簡単に作ることが出来たの。その手間は、私たちが“制御”する目的だけ、つまり“神社だけ”を支配世界にする手間とほぼ変わらない程度だったのよ。

リン:だから、決断して欲しいんだ。『最後の決断』。
ルカ:最後の・・・決断?。

***

レン:貴方はもう、ここまでココの世界の真実を知ってしまったんだ。もう後戻りは出来ない。つまり、このまま“知った上”で平和な商店街で暮らすことは出来ないのですよ。

リン:だから、私たちにだけ従う、つまり“天の律”に従う事を決意し、ここの制御エリアを使って、貴方の“真実を知った記憶”を消すことで、天の律”を安定させ、天の世界、つまり商店街で他の住人と平和に暮らす事にする。もしくは、

がくぽ:私にだけ従う、つまり前の世界の“地の律”に従う事を決意し、ここの住人、全てのここでの全記憶を削除し、元の地の世界に戻る事にするか、だ。貴方だけ戻ることにはならない。影響力が強いので、貴方の決断は、ここの住人全ての決断と強制的に判断され、全員戻る事になる。言ってみれば、元の場所に戻れる最後のチャンスだ。天の世界、そのものは不安定な貴方や影響を受けた住人がいなくなることで“律”が元に戻り、安定化する。

レン:これが、君に突きつけられた“最後に絶対に決断しなければいけない”、選択肢だ。

がくぽ:決めてくれ、どっちを選ぶのだ?。

ルカ:え・・そんなの選べるわけ・・・・な・・・・・・い・・・・・・・・・・・

バタッ!

ルカはその場に気絶して倒れてしまった。

がくぽ:お、おい!。
リン:ちょっと!、どうしたのよ!。
レン:起きろ!、まだ答えを聞いていない!。

更新は相変わらずゆっくり目ですが、安定してきました。

基本、テキストでのボカロ小説で活動してます。今は、

『Dear My Friends! 2期』
(最近は"ディアフレ!"って略記することが多いです)

を連載投稿してます。

たまにイラストも投稿してます。

コンテンツの利用に関しましては、事前事後問わず、コメントにてお願いしますね。

投稿告知などは、twitterでやってます。

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作品へのコメント6

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    ご意見・感想

    hata_hata様~、こんにちは~!

    > 一体どれだけの時間を使われているのでしょうか?

    頭に浮かんだ”ボカロ達の映画”みたいなビジョンをタイピングしている感じなので、浮かばないとずっとだめですが、浮かぶと一気に打ち込みます。ですが、打ち込むのにそれなりに時間がかかるので、トータルでは、この話は空いている時間だけの1日と丸々1日の2日くらいかもです~。

    > メイコ人形ががくぽと分かれるシーン、廃墟の中でひとりぼっちのシーン・・・これは泣けますTT

    有り難う御座います!。め~こ人形さんにはちょっと悲しい最後を作っちゃって申し訳ないのですが、廃墟のアクセントとしては十分な役回りだったと思います。

    > さて、第3の選択肢

    メイコさんがいた、天でも地でもない”自我の世界”、これは一体なんだったのでしょうか?。そして、前もって破滅をみた、2つの選択肢。当然結果を知っている以上、選べないのだから、残った第3の選択肢しかないはずですが、それは一体・・・・。

    > うおおっ、続きが・・続きが気になる!!

    大事な部分なので、ここは慎重に書いてます。もう少々お待ちくださいませ~!。

    ご閲覧、コメント、有り難う御座います!。

    2009/03/01 11:02:32 From  enarin

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    ご意見・感想

    nai☆様~、こんにちは~!。

    > 凄いヴォリューム

    この話は”選択肢の結果毎に話を区切ると各話が短いし、白ける”ので、全部で14000文字オーバーだったのですが、一気に1話に盛り込みました。書いていて自分でもびっくり!。

    > ページ毎にきちんと意味を持たせて

    これは区切りを意図的に作りました。こういう風に区切っても、字数に問題が無かったので。有り難う御座います!。

    > ルカさんは重要な選択を迫られる…、う~んw、なんともRPG

    今回は最初からRPGを意識して書きました。ただ下記でも話題に乗っかった真なRPGの影響をもろに受けているのは隠せない事実だったりします~。そのままではないんですけどね。

    > 迷いますよね。そしてどちらも最善ではなさそう…

    どちらか一方の律に従っても、もう片方を、”ないがしろ”、にする結果になりましたね。ということは・・・。

    > ロウルートとカオスルート

    当時の製作者の間ではこのゲームの最後は、”カオスしか考えられない”、と主張されていたそうです。その後シナリオ書いて人が”ロウルートの本当の解釈”が発行され、最後に”ニュートラルが完全な最後でその意味”の小説が出ました。

    ニュートラル・・・・あれ?。

    > 色付いた葉が黄色で鏡音カラー、そして、雄木と雌木があってそれぞれレンとリンと…

    えっと、実は”色”の意味だけでリンレンにしており、雄木と雌木の件は、今、ここで知りました・・・・。ということで追加設定として、それを盛り込みますね。有り難う御座います!。

    ご閲覧、コメント、有り難う御座います!。

    2009/03/01 10:52:16 From  enarin

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    ご意見・感想

    nonta様、こんにちは~!

    > ルカさんの存在の重要性

    実はこのシリーズの第一考で浮かんだのが第1話と、ここの後の話で、それに繋げるためにここを考え、あとはラストに繋げる話を第1話から書いてきたとも言えます。ここは非常に大事な話とも言えます~!。

    > 姐さん

    これは書いている間に入ってきた不確定要素だった部分で、当初は無かったです。でも入れて良かったです。この後の話を円滑に進めることが出来るので。

    彼女がいたのは、天でも地でもない”自我世界”。果たしてそれはなんなのか?!。

    > ネタが絡み合い深く練られている

    研究所ほどネタを絡ませてないとは思うのですが、ここへ来て一気にネタを多く絡ませていましたね。

    謎→異変→殺陣→ギャグ→選択肢

    彼女が選ぶ”選択肢”とは、ナンなのでしょう?。

    ご閲覧、コメント、有り難う御座います!。

    2009/03/01 10:34:05 From  enarin

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    ご意見・感想

    こんばんはー!

    enarinさん、凄すぎる!
    これだけの話を構築するのに、一体どれだけの時間を使われているのでしょうか?
    毎回毎回、一つ一つの事柄、要素が、次の回へと繋がっていく・・・。
    おちゃらけのマスコットだと思われためいこ人形でさえ、
    世界の重要なファクターとして存在している。
    仮定の話だったとはいえ、メイコ人形ががくぽと分かれるシーン。
    廃墟の中でひとりぼっちのシーン・・・これは泣けますTT

    さて、第3の選択肢を選ぶであろうルカさん。一体どのような結果が待っているのか。
    うおおっ、続きが・・続きが気になる!!

    首を長くして待っております!ではでは~ノシ

    2009/03/01 00:45:38 From  hata_hata

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