「そんなことはできません。影神なのですから。あなたは」


「そんなの言ったって……!!」


「あーあ。結局こうなっちゃうんだよねー」


がくぽとミキの間に、誰かが現れた。


黄色い髪で、目線ががくぽの方にむいていた。


その人間をがくぽは遠い昔に見たこともある気がするが……。


「覚えてないか? 神威がくぽ」


「なぜ、僕の名を?」


「おお。悪かったね。じゃあ私の名前を言うよ。」


振り返って言う。


「私は神管ってんの。名前はリリー。まあ人間界ではライツヴェルト・ホープ博士、って呼ばれてたけど?」


その名前を聞いた瞬間、僕の心は大きく揺らいだ。



「まだ、思い出せないか? 君が事故に遭って、その後後遺症で知能が発達しなかったんだよ。そしてそのために立ち上がった組織のメンバーが……」


リリーは悪巧みが成功したような、上目遣いで、言った。


「私だよ。私があんたを影神にまで育てたんだ。感謝しろよ?」



***



「まあ、こんな風にしとかないとね。狙われるのはわかってたし」


「どういうことだ?!」


初音はポケットからあるものを取り出す。



「言わせてもらうけど。あんたらは解ってないのよねー。そりゃ当たり前か。だって、“23940回目の”再構成世界で構成されたものだし」


これにはグミも黙ってしまった。


「……解らないのも当たり前かもね。何故なら私は」


じゃら。


ポケットから取り出したのは、鎖。


そしてその鎖の先には、地球――によくにたキーホルダー。


「……それ、第7次元閉鎖空間外操作情報インターフェースでしょ? 進化したものねー。やはり24000回近くも再構成してれば技術も進化する、ってもんね」


「……貴様、まさか」



「その、まさか」


初音はどこからか取り出したナイフを構えて、言った。


「私が『世界を初めて作り上げた神』。即ち初代神管よ」




つづく。

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僕と彼女の不思議な校内探検 13【リレー】

超☆展☆開

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投稿日:2011/11/08 20:54:29

文字数:838文字

カテゴリ:小説

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